更新情報:タイトル変更(2023.7.29)
鹿児島県の概要
鹿児島県は九州地方に位置している都道府県で、県庁所在地は鹿児島市になります。
鹿児島県本土と605個からなる島々があり、これは全国で2位を誇っています。
自然も豊かな県であり、桜島などの火山から世界自然遺産にも登録されている屋久島などがあります。
島々の影響で南北に長い都道府県で、気候が大きく変わるのも特徴の一つです。
さつまいもや芋焼酎、黒豚などのグルメもあり、観光地としても人気が高まっています。
鹿児島県の面積・人口・人口密度
面積:9,186.42k㎡
人口:1,574,592人 人口密度:約171.4人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→国土地理院調べ(2021.10.1時点)
- 人口参照→鹿児島県毎月推計人口より(2022.1.1時点)
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鹿児島県の由来
鹿児島県は、当時城などが置いてあった鹿児島郡から誕生しました。
「鹿児島」の地名の由来は諸説あり、決まった説はありません。
元々は桜島の場所が鹿児島と呼ばれていたとされています。
崖という意味を持つ「カゴ」という言葉があり、桜島が崖に囲まれていたことから出来た説や、火山を指す「カグ」という言葉から出来たとするなど、たくさんの説が存在しています。
漢字に鹿の字が使われていることから、たくさんの鹿の子供が生息していたという説もありますが、これは有力ではないようです。
補足とまとめ
- 読み→「桜島(さくらじま)」「鹿(しか)」。
- まとめ→鹿児島郡に由来して誕生。鹿児島の地名は崖(かご)や火山(かぐ)から転じたものとする説や、鹿の子が多かったことなどがあるが定説はない。
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鹿児島県の地域区分
鹿児島県は振興局で分けた場合、以下の7つの地域に分けることができます。
鹿児島地域(鹿児島地域振興局)
鹿児島県左側中央にあたる地域で、「鹿児島市」「日置市」「いちき串木野市」「鹿児島郡(三島村、十島村)」があります。
南薩地域(南薩地域振興局)
鹿児島県左下にあたる地域で、「枕崎市」「指宿市」「南さつま市」「南九州市」があります。
北薩地域(北薩地域振興局)
鹿児島県左上にあたる地域で、「薩摩川内市」「阿久根市」「出水市」「薩摩郡(さつま町)」「出水郡(長島町)」があります。
姶良・伊佐地域(姶良・伊佐地域振興局)
鹿児島県中央上側にあたる地域で、「霧島市」「伊佐市」「姶良市」「姶良郡(湧水町)」があります。
大隅地域(大隅地域振興局)
鹿児島県右側にあたる地域で、「鹿屋市」「垂水市」「曽於市」「志布志市」「曽於郡(大崎町)」「肝属郡(東串良町、錦江町、南大隅町、肝付町)」があります。
熊毛地域(熊毛支庁)
鹿児島県の屋久島、種子島にあたる地域で、「西之表市」「熊毛郡(中種子町、南種子町、屋久島町)」があります。
大島地域(大島支庁)
鹿児島県の奄美大島などの島にあたる地域で、「奄美市」「大島郡(大和村、宇検村、瀬戸内町、龍郷町、喜界町、徳之島町、天城町、伊仙町、和泊町、知名町、与論町)」があります。
補足とまとめ
- 読み→「振興局(しんこうきょく)」「三島村(みしまむら)」「十島村(としまむら)」「肝属郡(きもつきぐん)」「西之表市(にしのおもてし)」「熊毛郡(くまげぐん)」「中種子町(なかたねちょう)」「南種子町(みなみたねちょう)」「屋久島町(やくしまちょう)」「種子島(たねがしま)」。
- 読み(大島地域)→「奄美市(あまみし)」「大和村(やまとそん)」「宇検村(うけんそん)」「瀬戸内町(せとうちちょう)」「龍郷町(たつごうちょう)」「喜界町(きかいちょう)」「徳之島町(とくのしまちょう)」「天城町(あまぎちょう)」「伊仙町(いせんちょう)」「和泊町(わどまりちょう)」「知名町(ちなちょう)」「与論町(よろんちょう)」。
- 振興局→支庁の名称であり、管轄している区域において都道府県の一部の仕事を担当している出先機関。
- まとめ→振興局で分けると「鹿児島」「南薩」「北薩」「姶良・伊佐」「大隅」「熊毛」「大島」の7つの地域に分けられる。県庁所在地である鹿児島市は鹿児島地域。
鹿児島県の気候
温暖な地域が多い鹿児島県ですが、島々がある関係で、南北に長いことから屋久島などの寒冷な地域もあるなど大きく気候は変わってきます。
春(3月~5月)
3月上旬はまだまだ寒くなる日も続きますが、下旬になるにつれて徐々に気温が上がってきます。
しかし、1日の寒暖差が大きくなることもあるため、注意が必要な季節でもあります。
夏(6月~8月)
本土では日照時間が多くなる一方で、降水量も増えてきます。
真夏日が続く季節となり、鹿児島市などの地域では熱帯夜も続きます。
秋(9月~11月)
9月の始めごろの奄美大島などの地域では、熱帯夜がまだ続くこともあります。
台風の影響を受けることも多くなり、全国一の台風上陸数となることもあります。
冬(12月~2月)
鹿児島市は他の九州の県庁所在地に比べると、雪の降る日が多くなる傾向にあります。
屋久島の地域では積雪は更に多くなりますが、奄美大島では他に比べると温暖な地域となっています。
補足とまとめ
- 読み→「屋久島(やくしま)」「奄美大島(あまみおおしま)」。
- 真夏日→1日の最高気温が30℃を越える日。
- 熱帯夜→夜の最低気温が25℃以上となる日。
- まとめ→南北に長い土地により、気候特性は温暖なものから寒冷なものまで様々。春は寒暖差はあるが、徐々に気温が上昇し、夏は降水量や真夏日、熱帯夜が特徴。秋は台風の影響を受けやすく、冬は屋久島をはじめとする地域で積雪がある。
現在の鹿児島県知事
現在の鹿児島県知事には、塩田 康一さんが就任しています。
1965年(昭和40年)10月15日生まれ、鹿児島県鹿児島市出身です。
2020年(令和2年)7月から鹿児島県知事を務めており、今回初当選となります。
前職は九州経済産業局長に2018年(平成30年)6月から務めていました。
8つの政策を掲げ、県民と鹿児島を発展させていくことを基本姿勢に置いています。
補足とまとめ
- 読み→「塩田康一(しおたこういち)さん」
- 政策→「新型コロナウイルス感染拡大防止及び立て直し」「脱原発」「産業振興」「働きやすい福祉の実現」「離島の島づくり」「アジア中核都市の実現」「人づくり」「行政づくり」※簡略化して書いています。
- 代→鹿児島県知事第20代。
- まとめ→2020年から塩田康一さんが初当選で務めている。
鹿児島県章・鹿児島県旗・シンボルマーク
鹿児島県章・鹿児島県旗
出典:鹿児島県/県章・シンボルマーク
1967年(昭和42年)3月10日に制定されました。
これは鹿児島の地形を図案化したものとなっており、中央の丸は桜島を表現しています。
鹿児島県が将来に向かって伸びていくことを象徴するものとして作製されました。
白色、黒色、赤色を使用しており、県旗も同じデザインが使用されていました。
しかし、離島が含まれていないなどの理由から現在ではシンボルマークが主流となっています。
シンボルマーク
出典:鹿児島県/県章・シンボルマーク
1994年(平成6年)3月16日にシンボルマークが制定されました。
自然を表した「風」「波」を使い、鹿児島県の頭文字である「K」を表現したデザインとなっています。
これは未来へと伸びる躍動的な鹿児島県を象徴したものとなります。
上述した通り、シンボルマークがメインとはなってきていますが、一本化する予定はなく、県章は残っています。
愛着を持っている人もいるためとされており、シンボルマークの使用が多いものの、現在県章との使い分けもされています。
補足とまとめ
- 読み→「桜島(さくらじま)」
- まとめ→1967年に県章、県旗が制定されたが、離島が含まれていないとの理由から1994年にシンボルマークが制定。シンボルマークをメインとしながらも県章との使い分けがされている。
鹿児島県のシンボルになっている鳥・木・花
鹿児島県の鳥「ルリカケス」
1965年(昭和40年)に、ルリカケスが指定されました。
瑠璃色が特徴的なカラス科の鳥で、国の天然記念物にも指定されています。
奄美大島など、限られた地域にしか生息していない貴重な鳥となっています。
鹿児島県の木「カイコウズ」
1966年(昭和41年)に、カイコウズが指定されました。
夏から秋にかけて開く、赤色の花と緑色の葉が綺麗にマッチしており、南国的な雰囲気を醸し出していることから選ばれました。
南米原産のマメ科の落葉高木で、鹿児島県には早い時期に入ってきました。
鹿児島県の木「クスノキ」
1970年(昭和45年)に、クスノキが指定されました。
病気などにも強く、育てやすいことから親しまれてきました。
県内には広く生えていますが、姶良市には日本一と呼ばれるほどの巨大な木があります。
鹿児島県の花「ミヤマキリシマ」
1954年(昭和29年)に、ミヤマキリシマが指定されました。
四季を通じて彩られる花として鹿児島県を象徴する花に相応しいとして選ばれました。
その名の通り、霧島山系を中心として自生している花です。
補足とまとめ
- 読み→「奄美大島(あまみおおしま)」「落葉高木(らくようこうぼく)」「姶良市(あいらし)」「霧島(きりしま)」
- 落葉高木→葉が落ちる時期がある高い木。
- まとめ→鳥「ルリカケス」木「カイコウズ、クスノキ」花「ミヤマキリシマ」が指定。※県木は2つ指定。
鹿児島県の県民歌
鹿児島県民の歌
1948年(昭和23年)12月16日に県民歌として制定されました。
1947年(昭和22年)に当時の鹿児島県知事である重成格さんによって、県民の士気高揚や希望を与える歌として制定が提唱されました。
背景として、太平洋戦争で疲弊しきった県民の為、「復興県民歌」として制定する動きがありました。
歌詞は公募によって選定し、曲は作曲家である山田耕筰さんに依頼されました。
鹿児島県の再建に向けた力強い歌となっています。
補足とまとめ
- 読み→「重成 格(しげなり かく)さん」「山田 耕筰(やまだ こうさく)さん」
- まとめ→県民歌として「鹿児島県の歌」が1948年に制定。太平洋戦争で疲弊した県民に希望などを届ける復興県民歌として提唱された。
鹿児島県の世界遺産
屋久島
1993年(平成5年)12月11日に世界自然遺産として登録されました。
屋久島は熊毛郡屋久島町に属している離島です。
世界遺産に登録されている範囲は全域ではなく、10,747ha(全体の20%程)となっています。
自然遺産ということもあり、屋久杉や動物のヤクシマザル、ヤクシカなど屋久島の名がついている木や植物、動物が生息しています。
評価された点もその自然の美しさや、生態系などがあり、人々が住んでいながらもその自然が残されていることが価値あるものとされています。
明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
2015年(平成27年)7月に世界文化遺産として登録されました。
この世界遺産は8県にまたがった23の構成資産からなっています。
鹿児島の構成資産は鹿児島市に位置しており、「旧集成館」「寺山炭窯跡」「関吉の疎水溝」があります。
旧集成館は大砲を造る「反射炉跡」や日本で最も古い洋式工場である「旧集成館機械工場」、日本初の洋式紡績工場の「旧鹿児島紡績所技師館」があります。
寺山炭窯跡は集成館で使用するための白炭を製造、関吉の疎水溝は集成館の工場で水力のエネルギーを得るために使われました。
補足とまとめ
- 読み→「屋久島(やくしま)」「熊毛郡(くまげぐん)」「屋久杉(やくすぎ)」「旧集成館(きゅうしゅうせいかん)」「寺山炭窯跡(てらやますみがまあと)」「関吉の疎水溝(せきよしのそすいこう)」「反射炉(はんしゃろ)」「紡績(ぼうせき)」。
- 登録順→屋久島は日本初(法隆寺、姫路城、白神山地と同時)、産業革命遺産は19番目(世界文化遺産では15番目)。
- ヘクタール(ha)→1ha=10000平方メートル=100メートル×100メートルの正方形。
- 明治日本の産業革命遺産→岩手県、静岡県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県の8県。
- 反射炉→金属、鉄の融解や精錬に使われる炉。
- 紡績→繊維から糸を紡ぐこと。
- まとめ→鹿児島県には世界自然遺産と世界文化遺産が1つずつ登録されている。世界自然遺産では屋久島が、世界文化遺産では産業革命遺産群から旧集成館、寺山炭窯跡、関吉の疎水溝が登録。
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