アラブ首長国連邦の概要
アラブ首長国連邦は、中東に位置している国で、首都はアブダビ市になります。
首長国連邦と名称の通り、複数の国家からなっており、7つの首長国で構成されています。
漢字では「亜剌比亜首長国連邦」と表記され、漢字1文字で「唖」や「剌」で表されます。
実際には漢字表記よりも英語表記が多く見られ、「UAE」と表記されています。
主要な産業としては石油や天然ガスが有名で、住んでいる外国人が多いのも特徴です。
補足とまとめ
- 7つの首長国の名称→地域区分にて紹介。
- まとめ→中東に位置しており、首都はアブダビ市。漢字では「唖」や「剌」で表記され、英語で「UAE」とも表記される。石油などが主要であり、外国籍が多い。
アラブ首長国連邦の面積・人口・人口密度
面積:83,600k㎡
人口:約9,900,000人 人口密度:約118.4人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→アラブ首長国連邦基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2020年版より。
アラブ首長国連邦の由来
アラブ首長国連邦の名称には、アラビア語が由来となっています。
アラビア語で、アラブは「砂の民」といった意味があるようです。
また、7つの国家で構成されていることから首長国連邦となります。
また、アラビア語での正式名称として、「アル=イマーラート・ル=アラビーヤトゥ・ル=ムッタヒダ」とされます。
「イマーラート」の略称で呼ばれ、これは「首長国」を意味しています。
補足とまとめ
- まとめ→国名の由来は、アラブが「砂の民」といった意味合いを持ち、7つの国家から構成されるため首長国連邦となる。
アラブ首長国連邦の地域区分
アラブ首長国連邦の地域区分は、それぞれの首長国から構成されている関係で、改めての地域分けは特にありません。
首長国の名称は都市の名称と同一であり、「アブダビ首長国」がほとんどの面積を占めています。
次に大きいのが「ドバイ首長国」となり、アラブ首長国連邦の首都ではありませんが、最大の都市となっています。
残りの首長国も例にもれず都市と同一の名称となり、「アジュマーン首長国」が最も小さいです。
残りは「シャールジャ首長国」「ウンム・アル=カイワイン首長国」「フジャイラ首長国」「ラアス・アル=ハイマ首長国」となります。
補足とまとめ
- まとめ→地域区分はそれぞれの首長国で分かれる。首都であるアブダビ市はアブダビ首長国に位置し、最大の面積を誇る。
アラブ首長国連邦の気候
アラブ首長国連邦の気候は、高温かつ乾燥している地域が多くなっています。
雨も少なく、天気は晴れの日となることが多いのも特徴です。
3月~5月
3月には降水量もでてきますが、4月になると雨の降る日は減ります。
4月頃には最高気温も30℃を越える日も出始め、暑さが厳しくなってきます。
6月~8月
7月と8月は暑く、日本と比べてもかなりの猛暑になります。
また、集中豪雨を受ける地域もあり、山脈などの場所では非常にジメジメした風が吹きます。
9月~11月
日本の夏を思わせるような暑さが続き、最低気温も20℃を下回ることは少ないです。
日本では9月の降水量が目立ちますが、主要な地域では滅多に降ることはありません。
12月~2月
アブダビやドバイなどの地域ではこの時期でもそこまで寒くならず、温暖な気候となります。
また、年間を通して2月が最も降水量が多くなる傾向にあります。
補足とまとめ
- まとめ→アラブ首長国連邦の気候はとにかく暑く、乾燥している。3月~5月は既に暑さが目立ち、6月~8月はさらに猛暑となる。9月~11月はまだ暑く、降水量はほとんどない。12月~2月は涼しくなり降水量も増えてくる。
現在のアラブ首長国連邦大統領
現在のアラブ首長国連邦の大統領には、ハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンさんが就任しています。
1948年(昭和23年)1月25日生まれ、アブダビ出身です。
2004年(平成16年)11月3日から大統領を務めており、現在4期連続となります。
初代大統領の長男であり、引き継がれた形となっています。
大統領になるまでは、初代大統領である父をサポートするなどして活躍していました。
補足とまとめ
- 大統領名→「ハリファ」「カリファ」「カリーファ」などの表記もある。
- 代→アラブ首長国連邦大統領第2代。
- まとめ→2004年からハリーファ・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーンさんが就任している。
アラブ首長国連邦の国章・国旗
アラブ首長国連邦の国章
1973年(昭和48年)に、国章が制定され2008年(平成20年)に現在の国章となりました。
デザインとしてはまず、大きく金色の鷹が描かれています。
そして、中央にはアラブ首長国連邦の国旗が配されています。
国旗の周りにある星は7つあり、首長国の数を表したものとなります。
下に記載されている文字はアラビア語で「アラブ首長国連邦」と表記されています。
アラブ首長国連邦の国旗
1971年(昭和46年)に、現在の国旗が制定されました。
赤、緑、白、黒を使用しており、これらの色はアラブの地域など採用している国が多く存在しています。
アラブの色ともされ、統合などを象徴するものでもあるようです。
赤色は戦いによる犠牲を、緑色は豊かな国土を表現しています。
白色は清浄な生活を表し、黒は過去の戦争などを表現するものとなります。
補足とまとめ
- まとめ→2008年に現在の国章が、1971年に国旗が制定された。国章は鷹と国旗の周りには7つの星、下にはアラブ首長国連邦と表記される。国旗は赤、緑、白、黒を使用したものとなる。
アラブ首長国連邦のシンボルになっている鳥・石
アラブ首長国連邦の国鳥「ハヤブサ」
時期は不明ですが、アラブ首長国連邦の国鳥にハヤブサが選ばれています。
この国では、ハヤブサを飼い慣らす人々がいるようです。
また、ハヤブサを使った狩りの競技会も開催されています。
アラブ首長国連邦の国石「真珠」
時期は不明ですが、アラブ首長国連邦の国石に真珠が選ばれています。
真珠はアラブ首長国連邦が産地として有名でもあります。
今では石油の産業が広く知られていますが、それでも真珠は経済を支えてきたものとなっています。
補足とまとめ
- 国鳥→「鷹(タカ)」と表記されることも多いが、正確にはハヤブサを指しているそう。
- 国花→無しとする資料が多かったが、マリーゴールドとするものもある。
- まとめ→時期は不明だが、国鳥に「ハヤブサ」国石に「真珠」が選ばれている。
アラブ首長国連邦の国歌
我が国万歳
1971年(昭和46年)に、アラブ首長国連邦の国歌として制定されました。
制定当時は歌詞はなく、1986年(昭和61年)に歌詞が付けられました。
作曲はエジプトの作曲家のムハンマド・アブドゥル・ワッハーブさんが手掛けたとされます。
作詞をした人物は詩人などではなく、教育省の職員となっています。
承認された歌詞ではあるということですが、正式に国歌として歌詞は制定されていないとするのが一般的なようです。
補足とまとめ
- 歌詞の採用時期→1996年とする資料もある。
- 歌詞について→国歌として制定はないようだが、広く知られているため普通に歌われるとされる。
- 国歌について→上述の歌詞と同様に、作曲者や国歌の和訳など様々な情報がバラバラな為正確性は低い可能性有り。
- まとめ→1971年に国歌「我が国万歳」が制定。当初は曲のみで歌詞はあとから付けられた。しかし、制定時期以外不確定な情報も多く含まれる。
アラブ首長国連邦の世界遺産
アル・アインの文化的遺跡群(ハフィート、ヒーリー、ビダー・ビント・サウドとオアシス群)
2011年(平成23年)に、世界文化遺産として登録されました。
アブダビ首長国の都市、アル・アインに位置している世界遺産となります。
これらは考古遺跡やオアシス群などが含まれており、生活の歴史などを辿るものとなっています。
また、アル・アインも「泉」を意味しているアラビア語であり、オアシス都市とも呼ばれています。
また、オアシスの使用など現代でも使われているシステムもあり、その点も評価されています。
補足とまとめ
- まとめ→アラブ首長国連邦の世界遺産には、文化遺産として「アル・アインの文化的遺跡群(ハフィート、ヒーリー、ビダー・ビント・サウドとオアシス群)」が登録されている。
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