アメリカの概要
アメリカは、北アメリカ大陸に位置している国で、首都はワシントンD.Cになります。
正式な名称としては、「アメリカ合衆国」となります。
漢字では「亜米利加」「亜墨利加」「米国」「亜美利加」などの表記が見られ、1文字で「米」と表されます。
面積や人口を始め、民族や国民経済など様々な項目において世界の上位に入るスケールの大きさをもっています。
国際的な影響も大きく、経済や政治などで中心となることが多い国となります。
補足とまとめ
- ワシントンD.C→通称であり、コロンビア特別区という名称である。
- まとめ→北アメリカ大陸に位置しており、名称は「アメリカ合衆国」。首都はワシントンD.Cで、漢字で「米」と表記される。国際的な影響を与えることの多い国。
アメリカの面積・人口・人口密度
面積:9,628,000k㎡
人口:331,000,000人 人口密度:約34.3人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→アメリカ合衆国基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2020年より。
- 面積について→データにより大きくバラツキ有り。今回外務省のデータを記載しているが、約963万~約985万までの数値が見られる。
アメリカの由来
アメリカの名称の由来には、ある探検家の名前が関係しています。
その人物とはイタリア人のアメリゴ・ヴェスプッチさんとなります。
アメリゴさんは、現在のアメリカ大陸に降り立ったとき、新しい大陸だと気付き、発表しました。
その後、世界地図を作製したドイツのマルティン・ヴァルトゼーミュラーさんによって、大陸にアメリカの名前が付けられました。
また、アメリカの別称である「コロンビア」は、同じく大陸の発見者クリストファー・コロンブスさんが由来となります。
補足とまとめ
- アメリゴ・ヴェスプッチ→「ベスプッチ」の表記もみられる。
- ヴァルトゼーミュラー→バルトゼーミュラーの表記もみられる。
- コロンブス→アメリゴさんより先に大陸を発見したとされるが、当時新大陸と認識していなかった為、アメリゴさんの名称がとられた。
- まとめ→国名の由来は、大陸の発見者である、アメリゴ・ヴェスプッチさんから名称がつけられた。
アメリカの地域区分
アメリカの地域区分は様々ですが、政府により定められているもので大きく4つの地域に分類され、その中で更に9つの地区に分けられます。
北東部地域
アメリカ北東部に位置し、ニューイングランド地区と大西洋岸中部地区に分けられます。
ニューイングランド地区は、「コネチカット州」「ニューハンプシャー州」「バーモント州」「マサチューセッツ州」「メイン州」「ロードアイランド州」があります。
大西洋岸中部地区は、「ニュージャージー州」「ニューヨーク州」「ペンシルベニア州」があります。
中西部地域
アメリカ中央の北東部に位置し、東北中部地区と西北中部地区に分けられます。
東北中部地区は、「イリノイ州」「インディアナ州」「ウィスコンシン州」「オハイオ州」「ミシガン州」があります。
西北中部地区は、「アイオワ州」「カンザス州」「サウスダコタ州」「ネブラスカ州」「ノースダコタ州」「ミズーリ州」「ミネソタ州」があります。
南部地域
アメリカ南東部に位置し、大西洋側南部地区と東南中部地区、西南中部地区に分けられます。
大西洋側南部地区は、「ウェストバージニア州」「サウスカロライナ州」「ジョージア州」「デラウェア州」「ノースカロライナ州」「バージニア州」「フロリダ州」「メリーランド州」「ワシントンD.C.」があります。
東南中部地区は、「アラバマ州」「ケンタッキー州」「テネシー州」「ミシシッピ州」が、西南中部地区は「アーカンソー州」「オクラホマ州」「テキサス州」「ルイジアナ州」があります。
西部地域
アメリカ西部に位置し、ロッキー山脈地帯地区と太平洋側地区に分けられます。
ロッキー山脈地帯地区は、「アイダホ州」「アリゾナ州」「コロラド州」「ニューメキシコ州」「ネバダ州」「モンタナ州」「ユタ州」「ワイオミング州」があります。
太平洋側地区は、「アラスカ州」「オレゴン州」「カリフォルニア州」「ハワイ州」「ワシントン州」があります。
補足とまとめ
- コネチカット州→上の地図のように、「コネティカット州」という表記もされる。
- まとめ→アメリカは広く使用されている方法で大きく4つの地方、更に9つの地区に分けられる。首都であるワシントンD.C.は南部地域の大西洋側南部地区に位置している。
アメリカの気候
アメリカは国土が広い為、地域によって様々な気候特性を持っています。
細かく分かれてくる為、一括りには出来ませんが、夏と冬の気温が厳しい地域もあれば、年間を通して温暖な地域など実に様々です。
春(3月~5月)
4月頃から雷雨の発生が度々起きる地域が出てきます。
また、トルネードの発生も増えてくる地域もあるため、注意が必要です。
夏(6月~8月)
春に起きていた雷雨の発生は、まだまだ起こっています。
夏の気温は高温となる地域もありますが、日本と同じ程度、もしくは涼しいくらいの地域もあります。
秋(9月~11月)
秋の時期でも地域によって気温の差が多きく、快適な地域もあれば寒暖の差が大きい地域など様々です。
日本では9月に降水量が多くなる地域が多いですが、アメリカでは全く降らない地域もあります。
冬(12月~2月)
東海岸の辺りでは冬の寒さが厳しく、積雪も多い地域があります。
一方で西海岸になると、冬の気温は落ち着いていて、積雪もほとんどない地域が多くなります。
補足とまとめ
- 四季について→地域によっては春は1ヶ月であったり夏は4ヶ月あったり、そもそも四季がないとする表記もあるが、今回3ヶ月毎でまとめた。
- まとめ→アメリカは様々な気候に分かれる。春は雷雨やトルネードに注意で、夏は一部地域を除き過ごしやすい。秋は地域により気温の差が大きく、冬は寒さや積雪などの差が大きく出る。
現在のアメリカ大統領
現在のアメリカ大統領には、ジョセフ・R・バイデンさんが就任しています。
1942年(昭和17年)11月20日生まれで、アメリカのペンシルベニア州出身です。
2021年(令和3年)1月20日から大統領を務めており、今回初当選となります。
以前にはアメリカの副大統領を務めたこもあり、弁護士として活躍した経歴も持っています。
今回の78歳での大統領就任はアメリカの最高齢となる記録になっています。
補足とまとめ
- 大統領名→フルネームは「ジョセフ・ロビネット・バイデン・ジュニア」で、「ジョー・バイデン」と呼ばれることもある。
- まとめ→2021年から、ジョセフ・R・バイデンさんが大統領を務めている。
アメリカの国章・国旗
アメリカの国章
1782年(天明2年)に、現在の国章が採用されました。
正式には制定されていませんが、元々は国などが重要書類に使用していた印(=国璽)がそのまま国章として認知されています。
デザインとしては、まずアメリカの国鳥であるハクトウワシを採用しています。
頭上には星、足にはオリーブと矢がありそれぞれ13本で、これは独立した時点の州の数とされており、ストライプなど様々なところで目にします。
また、オリーブと矢はそれぞれ「平和」「戦争」を表しており、ワシは平和のほうに向いています。
アメリカの国旗
1960年(昭和35年)7月4日に、現在の国旗が制定されました。
赤色と白色のストライプは13本あり、これは独立当時の州の数となります。
そして左上の星の数は50個となり、現在の州の数を表しています。
色にも意味があるとされ、白色は純粋と純潔を表しているとされています。
赤色はたくましさと勇気を表し、青色は忍耐と正義を表現しています。
補足とまとめ
- 読み→「国璽(こくじ)」
- 国章のリボンの文字→ラテン語で「多数から1つへ」と書かれている。
- アメリカ国旗→通称「星条旗」の名称で知られる。
- まとめ→1782年に国章が採用、1960年に国旗が制定された。国章は国璽に使用されているデザインで、国旗は赤と白のストライプと、青地に現在の州の数である星が50個描かれている。
アメリカのシンボルになっている鳥・花・獣・石
アメリカの国鳥「ハクトウワシ」
1782年(天明2年)に、アメリカの国鳥としてハクトウワシが指定されました。
国鳥の制定はアメリカが世界初であるとされています。
しかし、ハクトウワシの習性から国の象徴になることに不満を持つ人もいたようです。
アメリカの国花「バラ」
1985年(昭和60年)に、アメリカの国花としてバラが指定されました。
そして、翌年には当時の大統領によって署名され、正式に制定したとされます。
バラはアメリカの国民からも特別な存在として扱われてきました。
アメリカの国花「セイヨウオダマキ」
時期は不明ですが、アメリカの国花としてセイヨウオダマキが選ばれています。
しかし、バラと違い指定時期も不明であり、認知もあまりされていないようです。
アメリカでは州の花が重視される傾向にあり、その事もあいまってバラのほうがよく知られる国花となっています。
アメリカの国獣「アメリカバイソン」
2016年(平成28年)に、アメリカの国獣としてアメリカバイソンが選ばれました。
生活の歴史的にも深く関わりがあり、その数は一時期には絶滅の可能性があるほどとされています。
そして年月が過ぎ、当時のオバマ大統領により署名、正式に決定となりました。
アメリカの国石「サファイア」
時期は不明ですが、アメリカの国石としてサファイアが指定されています。
国石となっていますが、産地として有名ではありません。
選ばれた理由としては正式には不明ですが、国旗の色に関連するなど諸説あるようです。
補足とまとめ
- まとめ→正式に決定されていないものも含むが、国鳥に「ハクトウワシ」国花に「バラ」「セイヨウオダマキ」国獣に「アメリカバイソン」国石に「サファイア」が選ばれている。
アメリカの国歌
星条旗
1931年(昭和6年)に、アメリカの国歌として制定されました。
作詞は、アメリカの弁護士であり詩人でもある、フランシス・スコット・キーさんによって書かれました。
作曲は、イギリスの作曲家であるジョン・スタフォード・スミスさんによって作られました。
歌詞は制定する時期に作られたものではなく、米英戦争が起こっている1814年に当時の状況から詩を書いたものになります。
作曲も同様で1780年に作られ、イギリスやアメリカで人気があった曲が採用されています。
補足とまとめ
- まとめ→1931年に国歌「星条旗」が制定。過去の作品を採用したものであり、歌詞は米英戦争に起こった出来事が元となっている。
アメリカの世界遺産
アメリカの世界遺産は24件登録がされています。(文化遺産:11件 自然遺産:12件 複合遺産:1件)
今回はその中から5件ピックアップしたものを紹介します。
自由の女神像
1984年(昭和59年)に、世界文化遺産として登録されました。
ニューヨークに位置しており、その中のリバティ島に自由の女神像はあります。
自由の女神として広く知られていますが、正式な名称は「世界を照らす自由」となります。
アメリカの独立100周年を記念して、独立運動を支援したフランスによって贈呈されました。
自由と民主主義の象徴とされ、引きちぎられた鎖など自由を表現しているデザインとなっています。
メサ・ヴェルデ
1978年(昭和53年)に、世界文化遺産として登録されました。
この世界遺産は遺跡群となっており、コロラド州に位置しています。
元々プエブロ族と呼ばれる民族が住んでおり、集落を作っていました。
メサ・ヴェルデの名称もスペイン語で「緑の大地」を意味しており、森林に囲まれた土地となっています。
しかし14世紀に姿を消し、何故いなくなったのか不明のままとなっています。
イエローストーン国立公園
1978年(昭和53年)に、世界自然遺産として登録されました。
その面積は広く、アイダホ州とモンタナ州、ワイオミング州に広がる国立公園となります。
自然が豊かであり、アメリカで特に人気がある場所となっています。
温泉を始め間欠泉など観光できるスポットもたくさんあります。
また、生態系も多様でアメリカバイソンやオオカミなども生息しています。
グランド・キャニオン国立公園
1979年(昭和54年)に、世界自然遺産として登録されました。
アリゾナ州に位置しており、コロラド川によって削られて出来た峡谷となっています。
見た目の絶景も素晴らしいものですが、歴史的な価値もあります。
それは、削られた結果見えている地層はおよそ20億年前のものとされているからです。
その為、多くの化石なども見つかっており歴史を知る手がかりとなっています。
パパハナウモクアケア
2010年(平成22年)に、世界複合遺産として登録されました。
この世界遺産はハワイ州に属しており、世界でも最大級の海洋となります。
とても貴重な自然があり、希少とされる生物も生息しています。
文化的にも価値があり、登録された範囲には先住民の遺跡群も残されており、複合遺産の理由の1つとされます。
パパハナウモクアケアは保護区であるため、一般人は立ち入り禁止となっています。
補足とまとめ
- プエブロ族→元々は「アナサジ族」と呼ばれていた。
- 複合遺産→文化遺産と自然遺産の登録基準をそれぞれ1項目以上クリアしたもの。
- まとめ→アメリカの世界遺産は、文化遺産が11件、自然遺産が12件、複合遺産が1件の計24件が登録されている。
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