オマーンの概要
オマーンは中東に位置している国で、首都はマスカットです。
日本での正式名称は「オマーン国」となっています。
漢字では「阿曼」をはじめ、「阿蔓」「汪満」などで表記されます。
石油や天然ガスの産業が主要であり、農業や漁業も盛んです。
また、量としては多くありませんが、金や銀も採れる国です。
補足とまとめ
- まとめ→中東に位置している国で、首都はマスカット。石油や天然ガスが主要な産業。
オマーンの面積・人口・人口密度
面積:約309,500k㎡
人口:約5,100,000人 人口密度:約16.4人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→オマーン基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2020年版より。
オマーンの由来
オマーンの名称の由来は、諸説あるとされています。
この名称自体は古くから使われており、現在にまで至るようです。
よくある説としては、古代アラビア語において「滞在地」という意味からできたとする説があります。
そしてもう1つ説があり、対象となった人物は分かりませんが、人名に由来しているという説もあるようです。
この2つの説が、オマーンの名称の由来としては有力なようです。
補足とまとめ
- まとめ→オマーンの名称は「滞在地」といった意味もしくは人名に由来しているとされる。
オマーンの地域区分
オマーンの地域は大きく11の区域に分かれ、行政区という呼び方をしています。
それぞれの行政区の名称と、中心都市をあわせて紹介します。
ウスタ行政区
オマーンの中央部に位置しており、中心都市は「ハイマー」になります。
北シャルキーヤ行政区
オマーンの北部に位置しており、中心都市は「イブラー」になります。
北バーティナ行政区
オマーンの北部に位置しており、中心都市は「スハール」になります。
ザーヒラ行政区
オマーンの北部に位置しており、中心都市は「イブリー」になります。
ダーヒリーヤ行政区
オマーンの北部に位置しており、中心都市は「ニズワ」になります。
ドファール特別行政区
オマーンの南部に位置しており、中心都市は「サラーラ」になります。
ブライミ特別行政区
オマーンの北部に位置しており、中心都市は「ブライミ」になります。
マスカット特別行政区
オマーンの北部に位置しており、中心都市は「マスカット」になります。
南シャルキーヤ行政区
オマーンの北部に位置しており、中心都市は「スール」になります。
南バーティナ行政区
オマーンの北部に位置しており、中心都市は「ルスターク」になります。
ムサンダム特別行政区
オマーンの北部に位置しており、中心都市は「ハサブ」になります。
補足とまとめ
- まとめ→オマーンの地域は11の行政区に分けられている。
オマーンの気候
オマーンの気候は砂漠気候の影響で、降水量は少なく、暑いことが特徴です。
冬でも温暖である一方で、夏には50℃を越えてしまう日もあります。
3月~5月
3月頃までは暖かい気温ですが、5月に近づくにつれ一気に暑くなってきます。
また、4月までは少ないながらも雨も降ってきます。
6月~8月
本格的に暑くなり、体調には注意が必要な季節となります。
この時期には雨もほとんど降ることはありません。
9月~11月
この時期からだんだんと気温は下がってきますが、それでも暑い日が続きます。
夏同様、基本的には雨が降ることは滅多にありません。
12月~2月
気温は更に下がり、年間を通して一番過ごしやすくなります。
また、ほとんど降らなかった雨もこの時期にはほんの少しですが多くなる傾向にあります。
補足とまとめ
- まとめ→オマーンの気候は寒い時期はないが、夏はかなり厳しい暑さとなり、雨もほとんど降ることはない。
現在のオマーン国王
現在のオマーンの国王には、ハイサム・ビン・ターリク・アル・サイードさんが即位しています。
1954年(昭和29年)10月13日生まれ、前国王のいとこにあたる人物です。
国王には2020年(令和2年)1月11により就いています。
前国王が亡くなられてしまい、後任として国王として君臨しています。
また、この方は国王というだけでなく首相などの複数の職も兼任しています。
補足とまとめ
- まとめ→2020年からハイサム・ビン・ターリク・アル・サイードさんが国王に即位している。
オマーンの国章・国旗
オマーンの国章
1746年頃に、オマーンの国章として採用されました。
この国章は昔から使われている歴史あるものとなっています。
中央に描かれているのは、オマーンの伝統的な短剣で、カンジャルなどの名称でよばれています。
それを背景にある2本の交差した剣に重ねたものとなります。
このデザインは、オマーンの国旗にも使用されています。
オマーンの国旗
1995年(平成7年)に、オマーンの国旗として制定されました。
デザインとしてはまず左上に国章が描かれています。
そこに、白色、赤色、緑色をあわせたものとなります。
国章は王のシンボルとして、赤色は国を守ることを象徴しています。
そして白色は平和を、緑色は農作物をそれぞれ象徴したものになります。
補足とまとめ
- まとめ→国章は1746年頃に採用され、2本の交差した剣に、オマーンの伝統的な短剣をあわせたデザイン。国旗は1995年に制定され、左上に国章があり、白、赤、緑を使用したデザインとなる。
オマーンのシンボルとなっている花
オマーンの国花「赤いバラ」
時期は不明ですが、オマーンの国花に赤いバラが選ばれています。
オマーンに関わるバラの話で、「スルタン・カブース・ローズ」と呼ばれるバラがあります。
スルタンとは王のことであり、オマーンの前国王の名称がとられています。
補足とまとめ
- 国鳥など→国花に関する情報しかなかったため、国鳥や国獣はないと思われる。
- まとめ→時期は不明だが、国花「赤いバラ」が選ばれている。
オマーンの国歌
スルタンの賛歌
1970年(昭和45年)に、オマーンの国歌として採用されました。
正式に法律として制定されたのは2004年(平成16年)のようです。
オマーンの国歌はスルタン、つまり国王が変わると歌詞が変わるとされています。
実際2020年(令和2年)には新しい国王が即位したことで、一部の歌詞が変更されたようです。
歌詞としては王を称えたり、繁栄と祝福を歌ったものとなります。
補足とまとめ
- まとめ→1970年に、国歌「スルタンの賛歌」が採用された。
オマーンの世界遺産
オマーンの世界遺産は5件登録されています。(全て文化遺産)
それぞれの名称と簡単な紹介をあわせてしていきます。
バハラ城塞
1987年(昭和62年)に、文化遺産として登録されました。
オマーンの北部に位置するアフダル山の麓に位置している城壁に囲まれた場所です。
バット、アル=フトゥム、アル=アインの古代遺跡群
1988年(昭和63年)に、文化遺産として登録されました。
オマーンの各地に位置し、墓地や塔などが登録されています。
フランキンセンスの国土
2000年(平成12年)に、文化遺産として登録されました。
ドファール特別行政区にいちしており、遺跡な港湾などが登録されています。
アフラージュ、オマーンの灌漑システム
2006年(平成18年)に、文化遺産として登録されました。
灌漑とは農地に水を供給することを指し、オマーンに現存している施設など5件を登録対象としています。
カルハットの都市遺跡
2018年(平成30年)に、文化遺産として登録されました。
貿易などで繁栄していましたが、歴史の中で廃墟、遺跡となってしまった都市です。
補足とまとめ
- 読み→「灌漑(かんがい)」
- オマーンの自然遺産→環境などが要因で「アラビアオリックスの保護区」という名称の自然遺産が登録抹消された。
- 古代遺跡群→「考古遺跡群」ともよばれる。
- フランキンセンスの国土→「乳香(にゅうこう)の土地」という名称もみられる。
- まとめ→オマーンの世界遺産は、文化遺産のみで計5件登録されている。
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