オーストリアの概要
オーストリアはヨーロッパに位置している国で、首都はウィーンです。
日本での正式名称は「オーストリア共和国」となります。
漢字では「墺太利」「澳地利」「墺斯利」などで表記され、「墺」と省略されます。
金属加工の事業や、観光などが主要な産業となっています。
首都であるウィーンはクラシック音楽において重要な場所となっているなど、1つの特徴として音楽の文化が発展している国です。
補足とまとめ
- まとめ→ヨーロッパに位置している国で首都はウィーン。音楽文化が発展している。
オーストリアの面積・人口・人口密度
面積:約84,000k㎡
人口:約9,000,000人 人口密度:約107.1人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→オーストリア基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2020年版より。
オーストリアの由来
オーストリアの名称は国が位置している場所に由来しています。
元々はこの地方は「オストマルク」という名称で呼ばれていたそうです。
これには東の国といった意味合いがあるようです。
これはドイツから見たときに東にあることからそういう名称がついたようです。
その後歴史の中で名称が転じていき、現在の名称となりました。
補足とまとめ
- まとめ→オーストリアの名称は、東の国を意味する「オストマルク」が転じていったもの。
オーストリアの地域区分
オーストリアは9の地域に分けられており、8の州と1の首都であるウィーンで構成されています。
それぞれの名称と政治の中心都市である州都をあわせて紹介します(50音順)
ウィーン
オーストリアの北東部に位置しており、首都となっています。
オーバーエスターライヒ州
オーストリアの北部に位置しており、州都は「リンツ」になります。
ケルンテン州
オーストリアの南部に位置しており、州都は「クラーゲンフルト」になります。
ザルツブルク州
オーストリアの中央部に位置しており、州都は「ザルツブルク」になります。
シュタイアーマルク州
オーストリアの東部に位置しており、州都は「グラーツ」になります。
チロル州
オーストリアの西部に位置しており、州都は「インスブルック」になります。
ニーダーエスターライヒ州
オーストリアの北東部に位置しており、州都は「ザンクト・ペルテン」になります。
フォアアールベルク州
オーストリアの西部に位置しており、州都は「ブレゲンツ」になります。
ブルゲンラント州
オーストリアの東部に位置しており、州都は「アイゼンシュタット」になります。
補足とまとめ
- 州→オーストリアでは連邦州とよばれている。
- まとめ→オーストリアの地域は8の州と1の首都であるウィーンに分けられている。
オーストリアの気候
オーストリアの気候の特徴として、標高が高い地域が多いことから、比較的涼しいことが挙げられます。
しかし、その気候は夏はある程度快適ですが、冬は厳しい寒さということになります。
3月~5月
年間を通してみると、降水量が若干増える傾向にあります。
5月に向けてどんどん気温は上昇していき、だんだん過ごしやすくなってきます。
6月~8月
この時期が一番降水量としては多く、雷が発生することも増えます。
日によって暑くなることはありますが、比較的涼しい夏となっています。
9月~11月
9月頃はまだ快適ですが、11月にむけてどんどん気温は低下していきます。
特に11月は最低気温は0度近くなるため服装には注意です。
12月~2月
標高が高いことから積雪がる地域もあり、厳しい寒さとなります。
地域によっては最高気温ですらマイナスとなることもあります。
補足とまとめ
- まとめ→オーストリアの気候は、年間を通して涼しいことが特徴。よって冬は厳しい寒さとなる。
現在のオーストリア大統領
現在のオーストリア大統領には、アレクサンダー・ファン・デア・ベレンさんが就任しています。
1944年(昭和19年)1月14日生まれ、ウィーンの出身です。
大統領には2017年(平成29年)1月26日から務めています。
政治家として以外には経済学者でもある人物です。
政治的な部分では難民の保護などの問題にも力を入れたりしています。
補足とまとめ
- まとめ→2017年からアレクサンダー・ファン・デア・ベレンさんが大統領を務めている。
オーストリアの国章・国旗
オーストリアの国章
1945年(昭和20年)に、オーストリアの国章が制定されました。
中央には国旗にもなったデザインの盾が位置しています。
そして大きくワシの紋章が描かれており、鎌とハンマーを持っています。
更にワシの頭には城壁のような形をした冠を被っており、ハンマーと鎌が労働者と農民、冠が貴族を指し、これを統一する意味があるようです。
ワシの足元の鎖は、ドイツからの解放を表しています。
オーストリアの国旗
1945年(昭和20年)5月1日に、国旗が制定されました。
デザインとしては上下に赤色、中央に白色の横線を使用したものとなります。
オーストリアの国旗には色が象徴しているものは恐らくありません。
というのも昔の戦いで白い軍服が返り血によって赤く染まった際、ベルトの部分だけが白く残り、それを旗として使用したという話が由来となっているからです。
ちなみに、普段は省略されますが、中央に国章が描かれるのが正式なものとなります。
補足とまとめ
- まとめ→国章、国旗ともに1945年に制定。国章は大きくワシが描かれ、中央に盾、頭には冠、足元には鎌とハンマー、鎖が描かれる。国旗は上下に赤い横線、中央に白い横線が描かれる。
オーストリアのシンボルになっている鳥・花
オーストリアの国鳥「ツバメ」
時期は不明ですが、オーストリアの国鳥にツバメが選ばれています。
ツバメ自体は世界的に見ても広い範囲に生息しています。
「オーストリアの村つばめ」という楽曲があるなど親しまれています。
オーストリアの国花「エーデルワイス」
時期は不明ですが、オーストリアの国花にエーデルワイスが選ばれています。
日本では、セイヨウウスユキソウの名称でも知られています。
オーストリアにおいては国花として認知されているようですが、正式には制定はされていないようです。
補足とまとめ
- 国獣→カザノワシという鳥が国獣に分類されている情報があったが、国鳥としては記載はないため上記には記載せず。
- まとめ→オーストリアのシンボルとして国鳥「ツバメ」国花「エーデルワイス」が選ばれている。
オーストリアの国歌
山岳の国、大河の国
1946年(昭和21年)に、国歌として採用されました。
作詞は詩人であるパウラ・フォン・プレーラドヴィックさんが手掛けました。
作曲はモーツァルトによるものとされていますが、諸説あるようです。
作曲者の別の説としてはヨハン・ホルツァーさんという人物だとされています。
国歌としては、1番のみが歌われており、一部歌詞が変更されたりもしていました。
補足とまとめ
- まとめ→1946年に国歌「山岳の国、大河の国」が採用された。
オーストリアの世界遺産
オーストリアの世界遺産は、10件の登録がされています。(文化遺産:9件 自然遺産:1件)
それぞれの名称と簡単な紹介を登録順にしていきます。
ザルツブルク市街の歴史地区
1996年(平成8年)に、文化遺産として登録されました。
ザルツブルク州に位置しており、岩塩の交易によって栄えた街並みが登録された世界遺産です。
シェーンブルン宮殿と庭園群
1996年(平成8年)に、文化遺産として登録されました。
首都であるウィーンに位置しており、名称の通り宮殿と庭園がある世界遺産です。
ハルシュタット-ダッハシュタイン・ザルツカンマーグートの文化的景観
1997年(平成9年)に、文化遺産として登録されました。
ハルシュタットの街並みは世界的にも美しいと評価された世界遺産です。
ゼメリング鉄道
1998年(平成10年)に、文化遺産として登録されました。
この鉄道は、ヨーロッパにおいては比較的長い歴史を持っています。
グラーツ市歴史地区とエッゲンベルグ城
1999年(平成11年)に、文化遺産として登録されました。
歴史の中で様々な様式の建築物が建ち並んでいる世界遺産です。
ヴァッハウ渓谷の文化的景観
2000年(平成12年)に、文化遺産として登録されました。
オーストリアの北部に位置しており、渓谷とともに修道院なども登録されています。
ウィーン歴史地区
2001年(平成13年)に、文化遺産として登録されました。
首都であるウィーンのことであり、音楽の発展に重要な場所として評価されています。
フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観
2001年(平成13年)に、文化遺産として登録されました。
ハンガリーの国とまたがっている湖で、ヨーロッパの中でも比較大きい世界遺産です。
カルパティア山脈とヨーロッパ各地の古代及び原生ブナ林
2007年(平成19年)に、自然遺産として登録されました。
この世界遺産は、ヨーロッパの12からなる国で構成されています。
アルプス山系の先史時代杭上住居跡群
2011年(平成23年)に、文化遺産として登録されました。
この世界遺産も複数の国にまたがり、6ヵ国で構成されています。
補足とまとめ
- ハルシュタット-ダッハシュタイン・ザルツカンマーグートの文化的景観→「ザルツカンマーグート地方のハルシュタットとダッハシュタインの文化的景観」といった名称もみられる。
- グラーツ市歴史地区とエッゲンベルグ城→「グラーツの市街-歴史地区とエッゲンベルグ城」といった表記もみられる。
- フェルテー湖/ノイジードラー湖の文化的景観→「フェルテー湖/ノイジードル湖の文化的景観」といった表記もみられる。
- アルプス山系の先史時代杭上住居跡群→「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」といった表記もみられる。
- まとめ→オーストリアの世界遺産は文化遺産が9件、自然遺産が1件の計10件が登録されている。
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