イタリアの概要
イタリアは、ヨーロッパ南部に位置している国で、首都はローマです。
日本での正式名称は「イタリア共和国」となります。
漢字では、「伊太利」「伊太利亜」「伊国」「意太利」などで表記され、1文字で「伊」や「意」などで表されます。
機械産業などが主要な産業とされますが、南北で発展の差が開いていることが問題とされています。
また、農作物を育てるのに適した国土を持ち、色々な農作物の栽培も盛んに行われています。
補足とまとめ
- まとめ→ヨーロッパに位置しており、首都はローマ。漢字では「伊太利」「伊」などで表記され、工業や農作物が盛ん。
イタリアの面積・人口・人口密度
面積:約301,000k㎡
人口:約60,500,000人 人口密度:約200人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→イタリア基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2020年版より。
イタリアの由来
国名の由来には諸説あり、定説はないようです。
一説には南部の地域で子牛をトーテムポールに刻み、崇拝していた民族がいたそうです。
この民族を「ビタリ人」と呼んでおり、これが転じたものとする説があります。
また他に「ビタロス」という言葉から転じたものとする説もありました。
ビタロスは牛を指しており、当時たくさん放牧されていたことから名付けられたとされ、どちらにせよ牛は深い関わりをもっているようです。
補足とまとめ
- まとめ→国名の由来には諸説あるが、牛にわつまる説が多く、それに関連した「ビタリ」「ビタロス」から転じたものが一般的。
イタリアの地域区分
イタリアの地域区分は20の州に分けられています。
今回州の紹介と中心地を合わせて紹介します。
アブルッツォ州
イタリアの南部に位置しており、中心地は「ラクイラ」になります。
ヴァッレ・ダオスタ州
イタリアの北西部に位置しており、中心地は「アオスタ」になります。
ヴェネト州
イタリアの北東部に位置しており、中心地は「ヴェネツィア」になります。
ウンブリア州
イタリアの中央部に位置しており、中心地は「ペルージャ」になります。
エミリア=ロマーニャ州
イタリアの北東部に位置しており、中心地は「ボローニャ」になります。
カラブリア州
イタリアの南部に位置しており、中心地は「カタンザーロ」になります。
カンパニア州
イタリアの南部に位置しており、中心地は「ナポリ」になります。
サルデーニャ州
イタリアの南西部の離島に位置しており、中心地は「カリャリ」になります。
シチリア州
イタリアの南部の離島に位置しており、中心地は「パレルモ」になります。
トスカーナ州
イタリアの中央部に位置しており、中心地は「フィレンツェ」になります。
トレンティーノ=アルト・アディジェ州
イタリアの北東部に位置しており、中心地は「トレント」になります。
バジリカータ州
イタリアの南部に位置しており、中心地は「ポテンツァ」になります。
ピエモンテ州
イタリアの北西部に位置しており、中心地は「トリノ」になります。
プッリャ州
イタリアの南部に位置しており、中心地は「バーリ」になります。
フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州
イタリアの北東部に位置しており、中心地は「トリエステ」になります。
マルケ州
イタリアの中央部に位置しており、中心地は「アンコーナ」になります。
モリーゼ州
イタリアの南部に位置しており、中心地は「カンポバッソ」になります。
ラツィオ州
イタリアの中央部に位置しており、中心地は「ローマ」になります。
リグーリア州
イタリアの北西部に位置しており、中心地は「ジェノヴァ」になります。
ロンバルディア州
イタリア北西部に位置しており、中心地は「ミラノ」になります。
補足とまとめ
- リグーリア州→上の地図では「レグーリア」表記。
- ラツィオ州→上の地図では「ラティオ」表記。
- プッリャ州→上の地図では「プッリヤ」表記。
- まとめ→イタリアの地域区分は20の州に分けられる。首都であるローマはラツィオ州に位置している。
イタリアの気候
イタリアの気候は大きくみると、地中海性気候となっています。
しかし、南北に長いことから地域によって差はあります。
3月~5月
3月の時期は暖かくなってくる一方で、夜は気温が一気に下がることもあります。
5月になると快適な気温となり、過ごしやすい地域が多くなります。
6月~8月
暖かさが出てきますが、北部の地域では少し気温が低くなる傾向にあります。
暑さのピークになると厳しい気温となりますが、夜には過ごしやすい温度となることもあります。
9月~11月
少しずつ気温はさがり、雨の降る日も目立ってきます。
特に降水量は11月頃に最も多くなる傾向にあるようです。
12月~2月
最初はまだ暖かさがある日もありますが、1月頃になると寒さが目立ちます。
この辺りは地域による差も大きく出てくるようです。
補足とまとめ
- 地中海性気候→比較的温暖な気候だが、イタリアの場合地域によって特徴は変わる。
- まとめ→イタリアの気候は地中海性気候の地域が多い。3月~5月は徐々に快適な気温に、6月~8月は北部の地域ほど気温は低い。9月~11月は降水量が多く、12月~2月は地域による寒暖差も大きい。
現在のイタリア大統領
現在のイタリア大統領には、セルジョ・マッタレッラさんが就任しています。
1941年(昭和16年)7月23日生まれ、シチリア州のパレルモ出身です。
2015年(平成27年)2月3日より大統領を務めており、今回初当選となります。
過去には国防相や教育省など、様々な経歴をもっています。
組織犯罪対策に取り組んでいた人物でもあります。
補足とまとめ
- 大統領名→「セルジオ・マッタレラ」などで表記されることもある。
- まとめ→2016年からセルジョ・マッタレッラさんが大統領に就任している。
イタリアの国章・国旗
イタリアの国章
1948年(昭和23年)に、イタリアの国章が制定されました。
中央の星は、イタリアの象徴の1つとして数えられているものです。
同じく後ろにある歯車もイタリアの象徴とされますが、これは憲法の象徴となりす。
左に配置されたオリーブの枝は平和を、右に配置されたオークの枝は力と尊厳を表します。
最後に、下のリボンには「イタリア共和国」と書かれています。
イタリアの国旗
1946年(昭和21年)6月19日に、国旗が制定されました。
この国旗はフランスの国旗を元にして作られた為、緑色を除いて同じ色が使われています。
そのこともありますが、国旗の色が表しているものはいくつか解釈があるようです。
一般的な解釈であるならば、緑色は国土、白色は正義や平和、赤色は国民の血を表します。
一方で、フランス国旗が元になっていることを考慮すると、緑色は自由、白色は平等、赤色は友愛を表すとされます。
補足とまとめ
- オーク→ナラの樹の総称。
- まとめ→国章は1948年、国旗は1946年に制定。国章は星の後ろに歯車があり、左にはオリーブの枝、右にオークの枝、下に「イタリア共和国」と書かれたリボンがある。国旗は左から緑、白、赤を使用。
イタリアのシンボルになっている
イタリアの国鳥「イタリアスズメ」
時期は不明ですが、イタリアの国鳥にイタリアスズメが選ばれています。
日本でもスズメは見かけますが、イタリアスズメのほうが大きいようです。
至るところで見ることができるため、親しみが深い鳥となっています。
イタリアの国花「デージー」
時期は不明ですが、イタリアの国花にデージーが選ばれています。
和名ではヒナギクと呼ばれており、イタリア語ではマルゲリータと呼ばれます。
そして、当時の王妃の名であったマルゲリータにちなんで国花になったとされています。
イタリアの国獣「イタリアオオカミ」
時期は不明ですが、イタリアの国獣にイタリアオオカミが選ばれています。
その名前の通り、主にイタリアに分布しているオオカミです。
しかし、環境の変化など様々な要因が絡み、数は少なくなってしまっています。
イタリアの国石「サンゴ」
時期は不明ですが、イタリアの国石にサンゴが選ばれています。
サンゴを使った工芸技術は優れており、専門学校も存在しているようです。
しかし、元々あったサンゴが枯渇し、存続の危機に陥ったこともあるようです。
補足とまとめ
- まとめ→時期は不明だが、国鳥「イタリアスズメ」国花「デージー」国獣「イタリアオオカミ」国石「サンゴ」が選ばれている。
イタリアの国歌
マメーリの賛歌
1946年(昭和21年)に、イタリアの国歌として採用されました。
上記のタイトルで広く知られていますが、「イタリア人達の歌」といった感じに訳されることもあります。
作詞はゴッフレード・マメーリさんが作ったことから国歌名にも名前が使用されています。
曲は作曲家のミケーレ・ノヴァーロさんが担当しました。
正式に国歌として制定されていませんでしたが、2017年(平成29年)12月に法律で決まりました。
補足とまとめ
- 国歌名→呼ばれ方は様々で、「イタリア○○」といった具合に、○のところに色々な言葉が入る。
- まとめ→1946年に国歌「マメーリの賛歌」が採用。
イタリアの世界遺産
イタリアの世界遺産は、55件登録がされています。(文化遺産:50件 自然遺産:5件)
今回その中から5件ピックアップしたものを紹介します。
アルベロベッロのトゥルッリ
1996年(平成8年)に、文化遺産として登録されました。
プッリャ州バーリ県にあるアルベロベッロに位置する世界遺産となっています。
トゥルッリは白い壁に石の屋根を尖った形状に建てられた建物群を指します。
これは昔から受け継がれてきた建築方法であり、アルベロベッロに多数のトゥルッリが存在しています。
統一された建物が集まっている景観は素晴らしく、沢山の観光客が訪れています。
アマルフィ海岸
1997年(平成9年)に、文化遺産として登録されました。
アマルフィ海岸はカンパニア州サレルノ県北西部に位置しています。
海岸は勿論周辺の建築物などにも魅力がつまっています。
また、アマルフィ海岸は世界で最も美しい海岸と称されるほど綺麗な場所となっています。
比較的暖かい場所となっているため、寒さを凌ぐ目的で来る人もいるようです。
ピサのドゥオモ広場
1987年(昭和62年)に、文化遺産として登録されました。
これはトスカーナ州に位置する世界遺産となります。
代表的な建築物といえばピサの斜塔であり、広く知られています。
地盤沈下による影響で傾いており、年々傾きが増しているとされています。
その他、大聖堂なども建ち並んでおり、この広場の名称は「奇跡の広場」といった意味をもっています。
ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域
1997年(平成9年)に、文化遺産として登録されました。
これらはカンパニア州のナポリ県に位置しています。
元々は栄えた都市でしたが、火山の噴火により廃墟となってしまいました。
その当時の噴火は凄まじいものとされ、歴史に残るほどの被害を出しました。
その後、徐々に遺跡が発掘され、当時の生活の様子など歴史を物語るものとして評価されています。
フィレンツェ歴史地区
1982年(昭和57年)に、文化遺産として登録されました。
この世界遺産は、トスカーナ州フィレンツェ県に位置しています。
世界遺産の名称通り、歴史が詰まった地域となっています。
この地域の特徴は、芸術作品とも称されているほどの建築物の数々であり、教会や宮殿など様々な歴史的な建物が並んでいます。
その他、庭園や美術館もあり、美術館には「ヴィーナスの誕生」など有名な絵画も飾られています。
補足とまとめ
- トゥルッリ→元の単語はトゥルッロであり、トゥルッリは複数形。
- エルコラーノ→「ヘルクラネウム」といった名称でもみられるが、現在の名称はエルコラーノ。
- まとめ→イタリアの世界遺産は文化遺産が50件、自然遺産が5件の計55件が登録されている。
コメント