スポンサーリンク

【イラク知識まとめ】イラクの色々な基礎情報を知りたい人に!

世界の国知識まとめ

イラクの概要

イラクは中東に位置している国で、首都はバクダッドです。

日本での正式名称は「イラク共和国」となります。

漢字では「伊拉久」や「伊拉克」などで表記され、1文字での表記は特にないと思われます。

石油が主要な産業となっており、世界的にみても上位に入る産出国となっています。

紛争なども多く、昔に比べると治安はよくなってきたとされていますが、それでもテロの発生など問題は多く残っています。

補足とまとめ

  1. バグダッド→「バグダード」と表記されることもある。
  2. まとめ→中東に位置しており、首都はバグダッド。漢字では「伊拉久」などで表記され、石油が主要な産業。

イラクの面積・人口・人口密度

面積:約438,300k㎡

人口:約40,200,000人 人口密度:約91.7人/k㎡

補足とまとめ

  1. 面積参照→イラク基礎データ|外務省より。
  2. 人口参照→世界人口白書2020年版より。
  3. 面積について→資料によって若干ばらつきがあり、437,000k㎡前後のものもある。

イラクの由来

イラクの国名の由来には、いくつかの説があるようです。

元々存在していた「ウルク」という都市があり、「湿地」などの意味を持っていたされていました。

そのウルクが転じて現在のイラクになったとする説があります。

また、「低地」を意味しているともされ、これらはともにイラクを通過する川である「チグリス川」と「ユーフラテス川」が重要な場所であることからついたとされています。

単純に公用語でもあるアラビア語が何かしらの形で転じたものとする説もあり、有力とする説はないようです。

補足とまとめ

  1. まとめ→イラクの由来は諸説あり、有力な説はないが、かつての都市「ウルク」から転じたものや、イラクに流れる川を指した、湿地や低地といった意味合いから転じたものとする説が多かった。

イラクの地域区分

イラクの地域区分は大きく分けて19の県に分けられています。

それぞれの県の名称と、県庁所在地を紹介します。

アルビール県

イラクの北部に位置しており、県庁所在地は「アルビール」です。

アンバール県

イラクの西部に位置しており、県庁所在地は「ラマーディー」です。

カーディーシーヤ県

イラクの南部に位置しており、県庁所在地は「ディーワーニーヤ」です。

カルバラー県

イラクの中央部に位置しており、県庁所在地は「カルバラー」です。

キルクーク県

イラクの北部に位置しており、県庁所在地は「キルクーク」です。

サラーフッディーン県

イラクの中央部に位置しており、県庁所在地は「ティクリート」です。

ジーカール県

イラクの南東部に位置しており、県庁所在地は「ナーシリーヤ」です。

スレイマニヤ県

イラクの北東部に位置しており、県庁所在地は「スレイマニヤ」です。

ディヤーラー県

イラクの東部に位置しており、県庁所在地は「バアクーバ」です。

ドホーク県

イラクの北部に位置しており、県庁所在地は「ドホーク」です。

ナジャフ県

イラクの南部に位置しており、県庁所在地は「ナジャフ」です。

ニーナワー県

イラクの北部に位置しており、県庁所在地は「モースル」です。

バービル県

イラクの中央部に位置しており、県庁所在地は「ヒッラ」です。

バグダード県

イラクの中央部に位置しており、県庁所在地は「バグダード」です。

バスラ県

イラクの南東部に位置しており、県庁所在地は「バスラ」になります。

ハラブジャ県

イラクの東部に位置しており、県庁所在地は「ハラブジャ」です。

※2014年に新しく作られた県でスレイマニヤ県の東側の一部に位置しています。

マイサーン県

イラクの東部に位置しており、県庁所在地は「アマーラ」です。

ムサンナー県

イラクの南部に位置しており、県庁所在地は「サマーワ」です。

ワーシト県

イラクの東部に位置しており、県庁所在地は「クート」です。

補足とまとめ

  1. →基本的には「○○県」というように訳すことが多いが、州と表記することもある。
  2. バグダード→「バグダッド」がよく見られる表記だが、今回上の地図と同名で表記する。
  3. まとめ→イラクの地域区分は大きく19の県に分けられる。

イラクの気候

イラクの気候はほとんどを砂漠気候が占めています。

特徴はなんといっても暑さにあり、夏の時期には50度を越える日もあります。

3月~5月

気温も徐々に上がり、降水量はまだイラクの中では多い傾向にあります。

元々降水量は少ない国ですが、5月からはほとんど雨が降ることはありません。

6月~8月

7月と8月の暑さが厳しく、最高気温は50度を越える日もあります。

一方で気温差が大きく、最低気温でみてみてると30度は越えない日が多いです。

9月~11月

10月頃までは乾季となるため、この時期も雨が降ることのほうが珍しいです。

しかし、11月になると僅かながら降水量は増えてきます。

12月~2月

気温は一気に下がるわけではありませんが、年間を通してこの時期の降水量が一番多いです。

山岳地帯など一部の場所では厳しい寒さとなり、積雪量も多くなります。

補足とまとめ

  1. 砂漠気候→降水量が少なく、1日の気温差が大きい。
  2. まとめ→イラクの気候は砂漠気候が大半を占める。3月~5月は乾季への切り替わりがあり、6月~8月は最高気温が50度近い日もでてくる。9月~11月は徐々に降水量が増え、12月~2月は山岳地帯などの寒さや積雪が厳しい。

現在のイラク大統領

左の人物

現在のイラク大統領には、バルハム・サーレハさんが就任しています。

1960年(昭和35年)7月12日生まれ、イラクのスレイマニヤ出身です。

2018年(平成30年)10月2日から大統領を務めており、今回初当選となります。

副首相などを務めた経歴があり、長い期間政治家として活動してきました。

妻も様々な分野で活躍しており、女性人権活動家であるともされています。

補足とまとめ

  1. 大統領名→「バルハム・サリフ」と表記されることもある。
  2. まとめ→2018年から、バルハム・サーレハさんが大統領に就任している。

イラクの国章・国旗

イラクの国章

2008年(平成20年)1月22日に、現在の国章が制定されました。

イラクの国章は、他の国と比べても比較的シンプルなものとなっています。

大きく金色の鷹が描かれており、これはアラブのシンボルの1つとなります。

そして中央に描かれているのは、イラクの国旗です。

一番下には国名である「イラク共和国」といった意味の文字が書かれています。

イラクの国旗

2008年(平成20年)1月22日に、現在の国旗が制定されました。

色はそれぞれに意味を持ち、上の赤色は勇気を象徴しています。

中央の白色は寛大、黒色は過去の勝利または伝統をそれぞれ表すとされます。

また、中央に書かれているアラビア文字の緑色はイスラム教を象徴する色となっています。

このアラビア文字は「アッラーは偉大なり」といった文字が書かれています。

補足とまとめ

  1. アッラー→「アラー」や「アッラーフ」とも表記され、神とされる存在。
  2. まとめ→国章、国旗ともに現在のデザインが2008年に制定。国章は金色の鷹に国旗、イラク共和国の文字がある。国旗は上から赤、白、黒を使用し、緑色でアラビア文字が書かれている。

イラクのシンボルになっている鳥・花

イラクの国鳥「イワシャコ」

時期は不明ですが、イラクの国鳥にイワシャコが選ばれています。

主にユーラシア大陸に分布しており、高い場所で姿を見ることが多い鳥です。

また、国鳥として珍しく狩猟の対象になっているようです。

イラクの国花「赤いバラ」

時期は不明ですが、イラクの国花に赤いバラが選ばれています。

赤いバラは、国章にも書かれていたアッラーを象徴するものとされてきました。

ヨーロッパのバラは、イラクを含むアジアの国によってもたらされたといわれています。

補足とまとめ

  1. ユーラシア大陸→ヨーロッパとアジアを合わせた大陸。
  2. まとめ→時期は不明だが、国鳥「イワシャコ」国花「赤いバラ」が選ばれている。

イラクの国歌

我が祖国

2004年(平成16年)に、イラクの国歌として改めて採用されました。

この歌はパレスチナで1934年(昭和9年)頃に書かれたものとされ、当時も国歌の扱いを受けたとされています。

イブラーヒム・トゥーカーンさんという詩人であるパレスチナ人が書いた詩となります。

作曲は作曲家のムハンマド・フリーフィルさんが携わり、レバノン出身とされます。

何度か国歌は変更されており、現在の国歌も変更するか否か取り上げられているようです。

補足とまとめ

  1. まとめ→2004年に国歌「我が祖国」が採用。

イラクの世界遺産

イラクの世界遺産は、6件登録がされています。(文化遺産:5件 複合遺産:1件)

今回その中から5件ピックアップしたものを紹介します。

アッシュール

画像右下がアッシュール遺跡

2003年(平成15年)に、文化遺産として登録されました。

サラーフッディーン県に位置する世界遺産となります。

ダム建設の計画の影響を受け、浸水の恐れがあるということから、危機遺産にも同時に登録されています。

交易の経路としても栄えた場所であり、昔の時代に存在していたアッシリア帝国時代では首都となるほど栄えていました。

また、現在の名称は変わっており、「カラット・シェルカット」という名称で広く知られています。

アルビールの城塞

2014年(平成26年)に、文化遺産として登録されました。

その名称が表すとおり、イラクのアルビールに位置した世界遺産です。

丘の上に建てられており、正に城塞という名に相応しい景観を醸し出します。

人類が住み続けている期間は、世界の都市の中でも最長といわれているほどに、長い歴史を持っています。

しかし、実際には当時の古い建物などは無くなっていることも多いようです。

都市遺跡サーマッラー

2007年(平成19年)に、文化遺産として登録されました。

サーマッラーは都市名であり、サラーフッディーン県に位置しています。

また、この世界遺産は登録と同時に危機遺産にも登録されました。

遺跡としてはまだ発掘されていない場所も多いとされています。

宮殿など様々な建造物があり、上図のミナレットが特に有名です。

ハトラ

1985年(昭和60年)に、文化遺産として登録されました。

この世界遺産はニーナワー県のモースルに位置しています。

また、2015年(平成27年)には、破壊されてしまったことにより、危機遺産に登録されています。

この遺跡は2世紀から3世紀にかけて繁栄した都市であり、円形になっていることが特徴です。

また、別の名称があり「神の家」と呼ばれています。

バビロン

2019年(令和元年)に、文化遺産として登録されました。

この遺跡は、バービル県のヒッラに位置しています。

バビロンの名称は「神の門」を意味する言葉が由来とされています。

都市として存在していた当時は、とても大きな王国として君臨していました。

1983年(昭和58年)に登録を目指していましたが当時は登録されず、年数を経て無事に登録されました。

補足とまとめ

  1. 複合遺産→文化遺産、自然遺産の条件をともに満たしたもの。
  2. アルビールの城塞→「エルビル城塞」といった表記も見られる。
  3. 都市遺跡サーマッラー→「サーマッラーの考古学都市」といった表記も見られる。
  4. バビロンの名称→「神の門」以外にもいくつか説がある。
  5. 危機遺産→世界遺産としての価値が失われてしまう危機に瀕しているもの。
  6. まとめ→イラクの世界遺産は、文化遺産が5件、複合遺産が1件の計6件が登録されている。

コメント