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【イラン知識まとめ】イランの色々な基礎情報を知りたい人に!

世界の国知識まとめ

イランの概要

イランは中東に位置している国で、首都はテヘランです。

日本での正式名称は「イラン・イスラム共和国」となります。

漢字では「伊蘭」を始め、「義蘭」「伊朗」「伊郎」などの表記が見られ、漢字1文字では特に公式とされているものは見つかりませんでしたが、「斯」という表記が過去に使用されたことがあるようです。

イランの主要になっている産業は石油であり、世界でも有数の生産量を誇ります。

また、観光事業も力を入れてきており、ハイキングやスキーなど様々な目的で人が訪れています。

補足とまとめ

  1. →イランは以前にはペルシャと呼ばれており、そのときの漢字表記は「波斯」の為、そのときのものであると思われる。
  2. まとめ→中東に位置しており、首都はテヘラン。漢字では「伊蘭」などで表記され、世界有数の石油生産国。

イランの面積・人口・人口密度

面積:1,648,195k㎡

人口:約84,000,000人 人口密度:約50.9人/k㎡

補足とまとめ

  1. 面積参照→イラン基礎データ|外務省より。
  2. 人口参照→世界人口白書2020年版より。

イランの由来

国名であるイランは、「アーリア人の国」といった意味から出来ました。

元々はサンスクリット語の「アリアナ」などの言葉から転じて、イランと呼ぶようになりました。

この「アリアナ」は「高貴」といった意味合いをもちます。

アーリア人は場合によって定義は異なるそうですが、中央アジア出身の人種を指すことが多いようです。

また、上の項目で少し触れていますが、ペルシャとも呼ばれており、イランのファールス州が元になっているそうです。

補足とまとめ

  1. サンスクリット語→昔の時代にインドなどで使われた言語。
  2. アリアナ→「アーリヤ」などの表記も見られる。
  3. まとめ→イランの由来は「アーリア人の国」といった意味で、アリアナといった言葉から転じたもの。

イランの地域区分

イランの地域は31からなる州に分けられています。

それぞれの州の名称及び中心都市である州都も合わせて紹介します。(50音順)

アルダビール州

イランの北西部に位置しており、州都は「アルダビール」になります。

アルボルズ州

イランの北部に位置しており、州都は「キャラジ」になります。

イーラーム州

イランの西部に位置しており、州都は「イーラーム」になります。

エスファハーン州

イランの中央部に位置しており、州都は「エスファハーン」になります。

ガズヴィーン州

イランの北西部に位置しており、州都は「ガズヴィーン」になります。

ギーラーン州

イランの北西部に位置しており、州都は「ラシュト」になります。

北ホラーサーン州

イランの北東部に位置しており、州都は「ボジュヌールド」になります。

ケルマーン州

イランの南部に位置しており、州都は「ケルマーン」になります。

ケルマーンシャー州

イランの西部に位置しており、州都は「ケルマーンシャー」になります。

コフギールーイェ・ブーイェル=アフマド州

イランの南西部に位置しており、州都は「ヤースージュ」になります。

ゴム州

イランの北部に位置しており、州都とは「ゴム」になります。

コルデスターン州

イランの西部に位置しており、州都は「サナンダジュ」になります。

ゴレスターン州

イランの北部に位置しており、州都は「ゴルガーン」になります。

ザンジャーン州

イランの北西部に位置しており、州都は「ザンジャーン」になります。

スィースターン・バルーチェスターン州

イランの南東部に位置しており、州都は「ザーヘダーン」になります。

セムナーン州

イランの北部に位置しており、州都は「セムナーン」になります。

チャハール=マハール・バフティヤーリー州

イランの西部に位置しており、州都は「シャフレ・コルド」になります。

テヘラン州

イランの北部に位置しており、州都は「テヘラン」になります。

西アーザルバーイジャーン州

イランの北西部に位置しており、州都は「オルーミーイェ」になります。

ハマダーン州

イランの西部に位置しており、州都は「ハマダーン」になります。

東アーザルバーイジャーン州

イランの北西部に位置しており、州都は「タブリーズ」になります。

ファールス州

イランの南部に位置しており、州都は「シーラーズ」になります。

ブーシェフル州

イランの南部に位置しており、州都は「ブーシェフル」になります。

フーゼスターン州

イランの西部に位置しており、州都は「アフヴァーズ」になります。

ホルモズガーン州

イランの南部に位置しており、州都は「バンダル・アッバース」になります。

マーザンダラーン州

イランの北部に位置しており、州都は「サーリー」になります。

マルキャズィ州

イランの西部に位置しており、州都は「アラーク」になります。

南ホラーサーン州

イランの東部に位置しており、州都は「ビールジャンド」になります。

ラザヴィー・ホラーサーン州

イランの北東部に位置しており、州都は「マシュハド」になります。

ロレスターン州

イランの西部に位置しており、州都は「ホッラマーバード」になります。

ヤズド州

イランの中央部に位置しており、州都は「ヤズド」になります。

補足とまとめ

  1. まとめ→イランの地域は大きく分けて31の州に分けられる。

イランの気候

イランの気候は、大陸性気候となる場所が多くなっています。

一方でその中でも砂漠気候となる地域も多く、冬の寒さは比較的落ち着いていることもあります。

3月~5月

気温は高くなると共に徐々に降水量が減ってきます。

比較的過ごしやすい気候となるため、この時期にイランを訪れる人も多くいます。

6月~8月

この時期になると雨はほとんど降ることはありません。

気温は地域によっては40℃を越えることもあります。

9月~11月

10月になると、雨も若干ですが降るようになります。

11月になってくると朝と夜は冷え込むこともあります。

12月~2月

地域による差が大きく、特に標高が高い場所では気温が-30℃にまで下がることもあります。

積雪も多くなりますが、イランの南部の地域などでは比較的穏やかな気候となります。

補足とまとめ

  1. 大陸性気候→夏と冬及び1日の気温差が大きいことが特徴。
  2. 砂漠気候→降水量が少なく、1日の気温差が大きい。
  3. まとめ→イランの気候は大陸性気候、砂漠気候となる場所が多い。特徴としては6月~9月にかけてほとんど雨が降らなくなることが挙げられ、夏には40℃を越える地域や冬には-30℃になり積雪も多い地域などがある。

現在のイラン大統領

現在のイラン大統領には、ハッサン・ローハニさんが就任しています。

1948年(昭和23年)11月13日生まれで、セムナーン州ソルヘ出身です。

2013年(平成25年)8月3日から大統領を務めており、現在2期連続となります。

初当選したときは、有力候補とされた人物を破っての当選でした。

ローハニさんは、公平かつ平和的な考えをもっている人物とされています。

補足とまとめ

  1. 大統領名→上記は外務省の表記になるが、他に「ハサン・ロウハーニー」などで表記されることもある。
  2. まとめ→2013年からハッサン・ローハニさんが大統領に就任している。

イランの国章・国旗

イランの国章

1980年(昭和55年)5月9日に、現在の国章が採用されました。

デザインとしてはまず、中央にあるのが刀(サーベル)となり、上にあるWのようなものは重複を示すアラビア文字です。

そして外側にある4つの三日月を配したものとなっています。

サーベルと三日月で5つのものが合わさったデザインとなりますが、イスラム教には五行というものがあり、それを象徴しているとされています。

また、チューリップの形に寄せられており、チューリップは勇敢であることの象徴となっています。

イランの国旗

1980年(昭和55年)7月29日に、現在の国旗が制定されました。

最初に中央に描かれているものは、国章となります。

色が表しているものは諸説ありますが、まず緑色がイスラム教を、白色は平和や友情、赤色は勇敢さや共和国憲法を発布したときの色をそれぞれ象徴したものとされます。

また、緑色と赤色の端には「神(アッラー)は偉大なり」といった言葉が上下合わせて22回書かれています。

これはイラン革命があった際に、イランの暦で11月22日に打ち倒したことに由来しています。

補足とまとめ

  1. 五行(ごぎょう)→「信仰告白」「礼拝」「喜捨」「断食」「巡礼」からなる。
  2. アッラー→イスラム教において唯一の神であり、「アッラーフ」などの表記もされる。
  3. まとめ→国章、国旗ともに1980年に制定。国章はサーベルに4つの三日月が描かれている。国旗は上から緑、白、赤が採用され、中央に国章と「神は偉大なり」といった言葉が書かれている。

イランのシンボルになっている花・獣・石

イランの国花「バラ」

時期は不明ですが、イランの国花にバラが選ばれています。

また、バラが国花として有名ですが、チューリップも国花となるようです。

イランの国章のデザインもチューリップを形作ったものになっています。

イランの国獣「ペルシャヒョウ」

時期は不明ですが、イランの国獣にペルシャヒョウが選ばれています。

主にイランを始めとした周辺の地域に生息しており、別名でイランヒョウと呼ばれています。

また、国獣には他にチーターやダマシカも選ばれているとの資料もありました。

イランの国石「トルコ石」

時期は不明ですが、イランの国石にトルコ石が選ばれています。

トルコ石は日本での名称であり、ターコイズとも呼ばれます。

イランではトルコ石が採れる主要な地域であり、ヨーロッパに伝わったものもイランから採掘されたものとされています。

補足とまとめ

  1. まとめ→時期は不明だが、国花「バラ」「チューリップ」国獣「ペルシャヒョウ」国石「トルコ石」が選ばれている。

イランの国歌

イラン・イスラム共和国国歌

1990年(平成2年)に、イランの国歌として採用されました。

作詞をした人物は定かではありませんが、色々な人たちの手によって作られたとされています。

そして、作曲は作曲家であるハサン・リヤーヒという人物が手掛けています。

元々は別の国歌が存在していましたが、曲の長さなど批判が多かったことから現在の国歌へと変更された経緯があります。

また、「ああ、イラン」と呼ばれる曲が存在しており、国歌と間違われるほど親しまれているそうです。

補足とまとめ

  1. 採用年→1992年に正式採用とする情報もみられた。
  2. まとめ→1990年(もしくは1992年)に「イラン・イスラム共和国国歌」が採用。

イランの世界遺産

イランの世界遺産は、24件登録がされています。(文化遺産:22件 自然遺産2件)

今回はその中から5件ピックアップしたものを紹介します。

ペルシャ庭園

エラム庭園

2011年(平成23年)に、文化遺産として登録されました。

9つの庭園が登録されており、場所はイラン国内様々な場所にあります。

それぞれが気象など様々な条件に適応させたものとなっています。

これらの庭園はイランのみならず、スペインからインドまで広い範囲に影響を与えました。

人々の休まる場所を目的に庭園は作られていきました。

ペルセポリス

1979年(昭和54年)に、文化遺産として登録されました。

この世界遺産はイランのファールス州に位置しています。

このペルセポリスには、「ペルシアの都」といった意味からきています。

壁画があり、これらは儀式など当時の様子を表しているとされています。

また、この都市の目的は、儀式の為といったものや天文観測所であったとするなど様々な説があります。

エスファハーンのイマーム広場

1979年(昭和54年)に、文化遺産として登録されました。

その名称の通り、エスファハーンに位置する世界遺産です。

元々はこの場所は「王の広場」と呼ばれていました。

特徴として青いタイルを使用したモスクが複数あることが挙げられます。

また、その繁栄ぶりから「世界の半分がある」とも言われていたそうです。

ヤズドの歴史都市

2017年(平成29年)に、文化遺産として登録されました。

この都市は、イランのヤズド州に位置しています。

砂漠がある場所ですが、上手く適応させたことでヤズドは交易で栄えるようになりました。

火を神聖なものとしてみていたゾロアスター教の発祥、中心となった場所とも言われています。

イラン国内においても、長い歴史を持つ都市となっています。

タブリーズの歴史的バザール複合体

2010年(平成22年)に、文化遺産として登録されました。

この世界遺産があるタブリーズは、東アーザルバーイジャーン州の州都になります。

ここは文化の交流があった場所であると同時に、商業地としても繁栄していきました。

イランにおいて商業と文化がどのように発展していったのかを表す遺産として評価されました。

今も新しい施設ができるなど、世界的にも長い歴史をもっています。

補足とまとめ

  1. ペルシャ庭園→「ペルシャ式庭園」とも呼ばれる。
  2. エスファハーン→ここでは上記の地域区分の名称に合わせたが、「イスファハン」「イスファハーン」といった表記もみられる。
  3. モスク→礼拝を行う場所。
  4. ヤズドの歴史都市→「古都ヤズド」といった表記もみられる。
  5. タブリーズの歴史的バザール複合体→「タブリーズの歴史的バザール」などの表記もみられる。
  6. まとめ→イランの世界遺産は、文化遺産が22件、自然遺産が2件の計24件が登録されている。

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