エチオピアの概要
エチオピアはアフリカ大陸に位置している国で、首都はアディスアベバです。
日本での正式名称は「エチオピア連邦民主共和国」となります。
漢字では「哀提伯」「越日於比亜」「埃提阿百」などで表記されます。
主な産業として、農業や畜産業が挙げられています。
農業ではコーヒーなどが、畜産業では牛の皮革などが主要となります。
補足とまとめ
- まとめ→アフリカ大陸に位置しており、首都はアディスアベバ。農業や畜産業が主要な産業。
エチオピアの面積・人口・人口密度
面積:約1,097,000k㎡
人口:約115,000,000人 人口密度:約104.8人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→エチオピア基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2021年版より。
エチオピアの由来
エチオピアの名称の由来は、ギリシャ語から誕生しました。
「アイトスオプシア」といった言葉からきており、「日に焼けた人」といった意味があります。
そして肌の色に由来して、エチオピアの人々を指す言葉となっていました。
この言葉が転じて、エチオピアの名称は生まれました。
正式名称は何度か変更されていますが、エチオピアという名称は変わることはありませんでした。
補足とまとめ
- アイトスオプシア→「アイティオプス」という表記もみられる。
- まとめ→エチオピアの名称は、現地の人々を指した「アイトスオプシア」が転じたもの。
エチオピアの地域区分
エチオピアの地域は、10の州と2の自治区に分けられています。
それぞれの地域の名称と、州都を合わせて紹介します。(50音順)
アディスアベバ自治区
エチオピアの中央部に位置しており、エチオピアの首都となっています。
アファール州
エチオピアの北東部に位置しており、州都は「セメラ」になります。
アムハラ州
エチオピアの北部に位置しており、州都は「バハルダール」になります。
オロミア州
エチオピアの南部に位置しており、州都は「アダマ」になります。
ガンベラ州
エチオピアの西部に位置しており、州都は「ガンベラ」になります。
ソマリ州
エチオピアの東部に位置しており、州都は「ジジガ」になります。
ティグレ州
エチオピアの北部に位置しており、州都は「メックエル」になります。
ディレ・ダワ自治区
エチオピアの東部に位置しており、この都市だけで構成されています。
南部諸民族州(シダマ州)
エチオピアの南部に位置しており、州都は「アワッサ」になります。
また、南部諸民族州のシダマ県が州となったことから、似たような位置関係となっています。
ハラリ州
エチオピアの東部に位置しており、州都は「ハラール」になります。
ベニシャングル・グムズ州
エチオピアの西部に位置しており、州都は「アソサ」になります。
補足とまとめ
- まとめ→エチオピアの地域は10の州と2の自治区に分けられている。
エチオピアの気候
エチオピアの気候は標高によって大きく変化します。
また、特徴の1つとして乾季と雨季がはっきり分かれていることが挙げられます。
3月~5月
4月頃から南部の地域では雨季に入り、降水量が多くなります。
1日の気温差は大きいので、朝晩などは冷えることもあります。
6月~8月
この時期では北部の地域で雨季に入ることが多いです。
その為、雨季に入った地域は年間を通して一番雨が降ります。
9月~11月
10月になると、降水量がガクッと現象する傾向にあります。
また、最低気温も若干ですが下がってくるので、服装には気を付けた方が良さそうです。
12月~2月
基本的には乾季となりますが、降水量が増える地域もあります。
また、この時期でも比較的温暖ではありますが、1日の気温差が大きいので注意が必要です。
補足とまとめ
- まとめ→エチオピアの気候は、年間を通して温暖であるが、1日の気温差が大きい。また、乾季と雨季にはっきり分かれている。
現在のエチオピア大統領
現在のエチオピア大統領には、サヘレウォルク・ゼウデさんが就任しています。
1950年(昭和25年)2月21日生まれ、エチオピアのアディスアベバ出身です。
大統領には2018年(平成30年)10月25日から務めています。
大統領になる前は、国際的な機関である国際連合で事務局長を務めるなどしていました。
サヘレウォルク・ゼウデさんはエチオピアにおいて初めての女性大統領となります。
補足とまとめ
- 大統領名→「サーレワーク・ゼウデ」などの表記もみられる。
- まとめ→2018年からサヘレウォルク・ゼウデさんが大統領を務めている。
エチオピアの国章・国旗
エチオピアの国章
1996年(平成8年)に、現在の国章が制定されました。
デザインとしては星が青色の円に描かれたものになっています。
この星が象徴しているものは、結束及び愛国心となります。
5本の線も描かれたこのデザインは、エチオピアにおいての王族の先祖の紋章が由来となっています。
その王の名はソロモン王とされ、エチオピアの歴史上では、この国を建てた人物となっています。
エチオピアの国旗
2009年(平成21年)に、現在の国旗が制定されました。
デザインとしてはまず、国章が中央に描かれています。
そして上から緑色、黄色、赤色の3色が使用されています。
色はそれぞれ象徴しているものがあり、緑色は土地や農業を象徴します。
黄色は平和や調和、資源などを象徴し、赤色は戦いにおいて流れた血や勇気などを象徴したものとなります。
補足とまとめ
- 色が象徴しているもの→情報によって象徴しているものが異なっており、上記やよく見られたものを表記。
- まとめ→国章は1996年に制定され、青い円に5本の線がついた星が描かれる。国旗は2009年に制定され、中央に国章、上から緑、黄、赤を使用したデザイン。
エチオピアのシンボルになっている花・獣
エチオピアの国花「オランダカイウ」
時期は不明ですが、エチオピアの国花にオランダカイウが選ばれています。
別の名称では「カラー」と呼ばれ、こちらの表記がされることも多いです。
この花はアフリカの各地を中心に分布しています。
エチオピアの国獣「ライオン」
時期は不明ですが、エチオピアの国獣にライオンが選ばれています。
ライオンはエチオピアの昔の国旗に描かれていたことがありました。
また、ライオンの他にロバも同様に国獣という情報もみられました。
補足とまとめ
- 国鳥→ハシビロコウが国鳥という情報が見られたが、確証が持てないことと、情報数が極端に少なかったため記載せず。
- まとめ→時期は不明だが、国花「オランダカイウ」国獣「ライオン」「ロバ」が選ばれている。
エチオピアの国歌
前進せよ、親愛なる母エチオピア
1992年(平成4年)に、エチオピアの国歌として採用されました。
作詞はデレジェ・メラク・メンゲシャさんが手掛けました。
そして、作曲はソロモン・ルル・ミティクさんが手掛けています。
よく目にする表記では上記の名称ではなく、「親愛なる聖エチオピア」と呼ばれることも多いです。
これは愛称によるものであり、実際には一番上のタイトル表記が正式となります。
補足とまとめ
- まとめ→1992年にエチオピアの国歌「前進せよ、親愛なる母エチオピア」が採用された。
エチオピアの世界遺産
エチオピアの世界遺産は9件の登録がされています。(文化遺産:8件 自然遺産:1件)
今回は、名称と場所などを登録順に簡単に紹介します。
ラリベラの岩窟教会群
1978年(昭和53年)に、文化遺産として登録されました。
ラリベラはアムハラ州にある都市で、その名称の通り教会などの建造物がある世界遺産です。
シミエン国立公園
1978年(昭和53年)に、自然遺産として登録されました。
アムハラ州にあるシミエン山地と呼ばれる山々が対象となる世界遺産です。
ファジル・ゲビ、ゴンダール地域
1979年(昭和54年)に、文化遺産として登録されました。
その名称の通りゴンダールの都市に位置し、宮殿などが建ち並んだ世界遺産です。
アクスム
1980年(昭和55年)に、文化遺産として登録されました。
ティグレ州に位置しており、遺跡などが残っている世界遺産です。
アワッシュ川下流域
1980年(昭和55年)に、文化遺産として登録されました。
ハダールという場所に位置しており、人の先祖の化石が発見された世界遺産です。
オモ川下流域
1980年(昭和55年)に、文化遺産として登録されました。
エチオピア南西部に位置する場所で、ここでも人類に関わる化石が発見されています。
ティヤ
1980年(昭和55年)に、文化遺産として登録されました。
南部諸民族州に位置する村で、石碑などが発見された世界遺産です。
ハラール・ジャゴル要塞歴史都市
2006年(平成18年)に、文化遺産として登録されました。
ハラリ州に位置しており、城壁に囲まれた街並みがある世界遺産です。
コンソの文化的景観
2011年(平成23年)に、文化遺産として登録されました。
南部諸民族州に位置しており、主に農業などにおいての当時の工夫から生まれた景観が登録されています。
補足とまとめ
- ファジル・ゲビ、ゴンダール地域→「ゴンダール地域のファジル・ゲビ」の名称もみられる。
- ハラール・ジャゴル要塞歴史都市→「歴史的城塞都市ハラール・ジュゴル」の名称もみられる。
- まとめ→エチオピアの世界遺産は文化遺産8件、自然遺産1件の計9件が登録されている。
コメント