エストニアの概要
エストニアはヨーロッパに位置している国で、首都はタリンです。
日本での正式名称は「エストニア共和国」となります。
漢字では「愛沙尼亜」「愛索尼亜」などで表記されます。
エストニアにはIT産業に力をいれており、外国からの企業の参入も多いです。
また、行政における手続きのほとんどをインターネット上でできることも特徴的な国です。
補足とまとめ
- まとめ→ヨーロッパに位置している国で首都はタリン。漢字では「愛沙尼亜」なとで表記され、IT産業が発展。
エストニアの面積・人口・人口密度
面積:約45,000k㎡
人口:約1,300,000人 人口密度:約28.8人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→エストニア基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2020年版より。
エストニアの由来
エストニアの名称は、多くの割合を占める民族に由来しています。
民族の名称は「エストニア人」とそのままであり、これには「東」といった意味合いがあります。
つまり、エストニアは「東の国」といったことを意味しています。
厳密にはエストニア人たちは自分達のことを「エースティ」と呼んでいました。
「エースティ」は、エストニア語において、国名を省略した呼び名になっています。
補足とまとめ
- まとめ→エストニアの名称は「東」といった意味があり、民族の名称から取られた。
エストニアの地域区分
エストニアの地域は、15の県に分けられています。
それぞれの県の名称と、県庁所在地である県都を合わせて紹介します。(50音順)
イェルヴァ県
エストニアの中央部に位置しており、県都は「パイデ」になります。
イダ=ヴィル県
エストニアの北東部に位置しており、県都は「ユフヴィ」になります。
ヴァルガ県
エストニアの南部に位置しており、県都は「ヴァルガ」になります。
ヴィリャンディ県
エストニアの南部に位置しており、県都は「ヴィリャンディ」になります。
ヴォル県
エストニアの南東部に位置しており、県都は「ヴォル」になります。
サーレ県
エストニアの西部に位置しており、県都は「クレッサーレ」になります。
タルトゥ県
エストニアの東部に位置しており、県都は「タルトゥ」になります。
ハリュ県
エストニアの北部に位置しており、県都は「タリン」になります。
ヒーウ県
エストニアの西部に位置しており、県都は「カルドラ」になります。
ペルヌ県
エストニアの南部に位置しており、県都は「ペルヌ」になります。
ポルヴァ県
エストニアの南東部に位置しており、県都は「ポルヴァ」になります。
ヨゲヴァ県
エストニアの東部に位置しており、県都は「ヨゲヴァ」になります。
ラプラ県
エストニアの西部に位置しており、県都は「ラプラ」になります。
レーネ県
エストニアの西部に位置しており、県都は「ハープサル」になります。
レーネ=ヴィル県
エストニアの北東部に位置しており、県都は「ラクヴェレ」になります。
補足とまとめ
- まとめ→エストニアの地域は15の県に分けられている。
エストニアの気候
エストニアの気候は、四季があることから日本に似ていると言われています。
しかし、気温の変化が急激だったり、冬が長いといった特徴もあります。
3月~5月
4月頃になると3月に比べて、急激に気温が上がります。
一方で最低気温もマイナスになるなど、1日気温差は大きいです。
6月~8月
年間を通して一番暖かい時期ですが、そこまで厳しい暑さとはなりません。
雨も若干増え、やはりこの時期も1日の気温差は大きいため注意が必要です。
9月~11月
この時期になるとエストニアの気候の特徴の1つである、急激な温度変化がでてきます。
他の時期に比べると雨もまだ多く、11月には最低気温がマイナスになる日もでてきます。
12月~2月
年間を通して一番寒い時期となりますが、厳しい寒さといったほどではありません。
しかし、日によってはとても寒い日もででくるので注意です。
補足とまとめ
- まとめ→エストニアの気候は四季があり日本に近い、一方で急激な温度変化や冬が長いなど違う特徴もある。
現在のエストニア大統領
現在のエストニア大統領には、ケルスティ・カリユライドさんが就任しています。
1969年(昭和44年)12月30日生まれ、タルトゥ出身です。
大統領には、2016年(平成28年)10月10日から務めており、今回初当選となります。
カリユライドさんは、独立後エストニアでは初の女性大統領として注目を集めました。
また、同じく注目された点として史上最年少といったことも挙げられています。
補足とまとめ
- まとめ→2016年から、ケルスティ・カリユライドさんが大統領を務めている。
エストニアの国章・国旗
エストニアの国章
1993年(平成5年)に、現在の国章が制定されました。
まず上に描かれているのは3匹の青いライオンとなります。
これは、エストニアの首都であるタリンにおいて、昔の時代に使われた紋章のようです。
そして、周りに描かれているものはナラといった木の枝になります。
国章に使われるほど親しまれており、エストニアでは聖なる木という扱いとなっています。
エストニアの国旗
1990年(平成2年)8月7日に、現在の国旗が制定されました。
デザインとしては上から青色、黒色、白色が使用されています。
青色は空や海、希望と忠実などを象徴しているとされています。
黒色は過去を象徴しており、ここでいう過去とは支配されていた時期を指しています。
白色は幸福などを象徴しており、雪の色なども表しています。
補足とまとめ
- まとめ→国章は1993年に制定され、青いライオン3頭に周りはナラの木の枝が描かれている。国旗は1990年に制定され、上から青、黒、白が使用されている。
エストニアのシンボルになっている鳥・花
エストニアの国鳥「ツバメ」
時期は不明ですが、エストニアの国鳥にツバメが選ばれています。
ツバメは幅広い地域に生息しており、日本でもよく見かけます。
ちなみに、エストニアの大統領がツバメの柄をあしらったドレスを着ていたときには注目を浴びました。
エストニアの国花「ヤグルマギク」
時期は不明ですが、エストニアの国花にヤグルマギクが選ばれています。
ヨーロッパの地域が原産であり、他でも国花に指定している国があります。
丈夫な花であることから、現在では主に園芸で親しまれています。
補足とまとめ
- まとめ→時期は不明だが、国鳥「ツバメ」国花「ヤグルマギク」が選ばれている。
エストニアの国歌
我が故国、我が誇りと喜び
1920年(大正9年)頃から国歌として歌われたとされていますが、正式に制定はされていません。
作詞は詩人であるヨハン・ヴォルデマル・ヤンセンさんが手掛けました。
作曲はフィンランドの作曲家である、フレドリク・パーシウスさんが手掛けています。
上述の通り制定はおらず、事実上の国歌として扱われていますが、独立後からすぐに使われるなど元々人気がありました。
独立後からソ連によって占領されていた時代には別の国歌が使用されており、また新たに独立を果たした際にはこの国歌が変わらず使用されています。
補足とまとめ
- まとめ→正式に制定されてはいないが、1920年頃から事実上の国歌として歌われている。
エストニアの世界遺産
エストニアの世界遺産は、2件の登録がされています。
この2件の登録は、両方とも文化遺産となっています。
タリン歴史地区(旧市街)
1997年(平成9年)に、文化遺産として登録されました。
その名称の通り、エストニアの首都であるタリンに位置する世界遺産です。
何百年も前に誕生したこの都市は、大きく発展を遂げてきました。
この旧市街には当時の栄えていた街並みがまだ残されているようです。
評価されたポイントの1つとして、長い歴史の中でも当時の建造物が良好な状態で保存されていることがあります。
シュトゥルーベの三角点アーチ観測地点群
2005年(平成17年)に、文化遺産として登録されました。
複数の国にまたがった世界遺産で、エストニアではタルトゥにある天文台が有名です。
ちなみに、複数の国とは10ヵ国であり、「ノルウェー」「スウェーデン」「フィンランド」「ロシア」「ラトビア」「リトアニア」「ベラルーシ」「モルドバ」「ウクライナ」にエストニアが含まれています。
シュトゥルーベは天文学者であり、この測量は地球の大きさなどを知るのに多大な貢献をしました。
タルトゥには旧天文台と新天文台があり、世界遺産になっているのはタルトゥ大学にある旧天文台となります。
補足とまとめ
- 読み→「測地弧(そくちこ)」
- シュトゥルーベの三角点アーチ観測地点群→「シュトルーヴェの測地弧」といった名称もみられる。
- まとめ→エストニアの世界遺産は文化遺産が2件登録されている。
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