イギリスの概要
イギリスはヨーロッパ西部に位置しており、首都はロンドンです。
日本での正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」となります。
漢字では、「英吉利」「英吉利斯」「英吉利西」「英国」などで表記され、1文字で「英」と表されます。
正式名称は長いですが、これは4つの国家からなっている為です。
その4つの国家とは「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」になります。
補足とまとめ
- まとめ→ヨーロッパに位置しており、首都はロンドン。漢字では「英吉利」「英」などで表記され、4つの国家から形成される。
イギリスの面積・人口・人口密度
面積:約243,000k㎡
人口:約67,900,000人 人口密度:約279.4人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→英国(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2020年版より。
イギリスの由来
イギリスの由来は「イングレス」といった言葉が転じたものとされます。
イングレスはポルトガル語でイングランドを指す言葉として使用されました。
それが日本に伝わった際、日本語訛りとして「イギリス」と呼ばれるようになりました。
イングランドだけが由来となっていますが、これはポルトガル人がイングランドに渡ってきたことが理由とされます。
イングランドを指した言葉が転じていますが、現在一般的にはイギリス全体のことを呼びます。
補足とまとめ
- まとめ→国名の由来は構成する国家の1つであるイングランドを指した言葉「イングレス」が日本語訛りになったもの。
イギリスの地域区分
イギリスの地域区分は、4つの国からなっていることもあり、かなり複雑化しています。
イングランドは9つの地域、スコットランドは32の区画に大きく分かれます。
そしてウェールズは22の区域、北アイルランドは11の区画となります。
首都であるロンドンはイングランドの「グレーター・ロンドン地域」に分類されています。
今回4つの国があることから簡単に紹介しても長くなってしまうので、別記事にて執筆予定とさせていただきます。
補足とまとめ
- まとめ→イギリスの地域区分は国によって異なる。首都であるロンドンはイングランドに位置している。
イギリスの気候
イギリスの気候は西岸海洋性気候に属する場所が多くなっています。
しかし、4つの国から構成されていることもあり、地域により様々となります。
3月~5月
気温は少しずつ上がりますが、3月はまだ寒い地域が多くなります。
国よって大きな差はありませんが、イングランドが気温的には少し暖かいようです。
6月~8月
この時期でも最高気温は20度前後の地域が多くなっています。
また、北アイルランドが一番涼しく、夜になると冷え込むこともあります。
9月~11月
11月になると、寒さがだんだんと厳しくなってきます。
また、天候も少し不安定になりやすい傾向にあります。
12月~2月
地域によって気温の差が特に現れてくる時期となります。
積雪はそこまでありませんが、降水量は増える傾向にあります。
補足とまとめ
- 西岸海洋性気候→比較的温暖な気候で1年を通しての気温差も少ない。
- まとめ→イギリスは西岸海洋性気候が広い範囲を占める。3月~5月はだんだんと暖かくなり、6月~8月は比較的涼しい。9月~11月は天候が不安定になりやすい。12月~2月は地域によって過ごしやすさは変わる。
現在のイギリス首相
現在のイギリスの首相にはボリス・ジョンソンさんが就任しています。
1964年(昭和39年)6月19日生まれ、アメリカのニューヨーク出身です。
2019年(令和元年)7月24日から首相を務めており、今回初当選となります。
政治の世界に入ってからは、ロンドン市長なども務めた経験があります。
人気がある政治家であり、とても親しまれている人物とされています。
補足とまとめ
- まとめ→2019年からボリス・ジョンソンさんが首相を務めている。
イギリスの国章・国旗
イギリスの国章
1952年(昭和27年)に、現在の国章が制定されました。
中央には盾が描かれており、左上と右上はイングランド王室の紋章となり、左下がアイルランド、右上がスコットランドの紋章となります。
そして、上に配置されているライオンは冠をつけており、イギリスを守る意味が込められているとされます。
盾の左右にいる生物はライオンとユニコーンであり、それぞれイングランドとスコットランド、そして下に描かれるバラ、アザミ、シャムロックはイングランド、スコットランド、アイルランドのシンボルとなります。
文字は2種類書かれており、青地には「思い邪なる者災いあれ」白地には「神と我が権利」といった意味合いの文字が記されています。
イギリスの国旗
1801年(寛政13年)1月1日に、国旗が制定されました。
ユニオンフラッグなどの名称でも知られており、赤色、白色、青色が使用されています。
このデザインはイングランドとスコットランド、アイルランドの国旗が合わさったものとなります。
前のデザインではイングランドとスコットランドの国旗が合わさり、アイルランドが加わったことで現在のデザインとなりました。
一方構成している国の1つであるウェールズの要素はなく、デザインの変更を求める声もあったようです。
補足とまとめ
- まとめ→1952年に国章が、1801年に国旗が制定。国章は様々な所にイングランド、スコットランド、アイルランドのシンボルが取り入れられたデザインとなる。国旗は同じく3国の国旗が合わさったデザイン。
イギリスのシンボルになっている鳥・花・獣・石
イギリスの国鳥「ヨーロッパコマドリ」
時期は不明ですが、イギリスの国鳥に「ヨーロッパコマドリ」が選ばれています。
正式には制定はされておらず、事実上の国鳥として認識されています。
イギリス国内においても知名度は高く、鳥の人気投票などがあった際には余裕の1位であるなど、その人気ぶりが伺えます。
イギリスの国花「バラ」
正確な時期は不明ですが、国花にバラが選ばれています。
一説によると、イングランドで起きた薔薇戦争に由来しているとされています。
また、バラはイギリスの連合王国のシンボルであり、構成している4つの国にもそれぞれ国花は存在します。
イギリスの国獣「ブルドッグ」
時期は不明ですが、イギリスの国獣の一つにブルドッグが選ばれています。
ブルドッグは原産地はイングランドであるとされ、元々は牛と戦わせる為に作られた犬種といわれています。
また、イギリスには他にも国獣はおり、国章にも使用されているイングランドのライオン、スコットランドのユニコーンも国獣として指定されています。
イギリスの国石「ダイヤモンド」
時期は不明ですが、イギリスの国石にダイヤモンドが選ばれています。
国石とはなっていますが、産地というわけではありません。
一説にはダイヤモンドの名品の多くをイギリス王室が所持しているからとされています。
補足とまとめ
- 読み→「薔薇(バラ)」
- 薔薇戦争→1455年から約30年にかけて起きた内乱。2つの王家によるものでその際にそれぞれ白い薔薇と赤い薔薇が紋章として掲げられた。
- 国花→バラの他に、イングランド「テューダー・ローズ」ウェールズ「ラッパスイセン」「リーキ」北アイルランド「シャムロック」スコットランド「アザミ」がそれぞれ選ばれている。
- まとめ→時期は不明だが、国鳥「ヨーロッパコマドリ」国花「バラ」国獣「ブルドッグ」国石「ダイヤモンド」が選ばれている。
イギリスの国歌
女王陛下万歳
イギリスの上記の国歌は正式に制定されてはおらず、いつ頃からあったのかも不明となっています。
採用された年だけでなく、作詞や作曲をした人物もいくつかの説が浮上しており、謎が残ったままの国歌です。
この歌はイギリス連邦に加盟している国でも採用されている場合があり、広い範囲でこの国歌を目や耳にすることがあります。
連合王国を構成しているイングランドを除く国では各々が別の国歌を持っており、状況によって使い分けがされます。
ちなみに、女王ではなく男性の国王が君臨していた時代には「国王陛下万歳」となり歌詞にも変更が加えられたそうです。
補足とまとめ
- 国歌名→「神よ女王を守り給え」と表記されることもある。
- まとめ→起源など諸説あるが、イギリスの国歌として「女王陛下万歳」が一般的に認知されている。
イギリスの世界遺産
イギリスの世界遺産は32件登録されています。(文化遺産:27件 自然遺産:4件 複合遺産:1件)
今回はその中からピックアップしたものを5件紹介します。
ストーンヘンジ、エーヴベリーと関連する遺跡群
1986年(昭和61年)に、文化遺産として登録されました。
イングランドのソールズベリー地区に位置するストーンヘンジと、ケネット地区に位置するエーヴベリーの2つの地域からなっています。
石で出来た遺跡群であり、それぞれの2つの地域に現存しています。
どういった目的で建てられたものかは諸説あり、明確にはなっていません。
一説にはお墓であったり、天文台であったりなど、実に様々です。
バース市街
1987年(昭和62年)に、文化遺産として登録されました。
イングランドの南西部の都市、バースに位置しており、温泉場が有名です。
温泉の他には神殿も建築されており、町並みも一緒に保存されています。
また、この地名もこの温泉に由来しているとされます。
それは、単純に風呂を意味する「バス」という言葉が語源ということです。
カンタベリー大聖堂、聖オーガスティン大修道院及び聖マーティン教会
1988年(昭和63年)に、文化遺産として登録されました。
イングランドのケント州に位置するカンタベリーという街に位置しています。
カンタベリー大聖堂はイギリスの教会を統括する場所となっていました。
聖オーガスティン修道院は同じく重用な教会ではありますが、現在は廃墟となっているそうです。
聖マーティン教会はカンタベリーから少し離れた場所に位置し、現在でも使用されるイングランドの教会の中では最古のものとされています。
ロンドン塔
1988年(昭和63年)に、文化遺産として登録されました。
その名称の通り、ロンドンに位置する塔となります。
元々は11世紀頃に、イングランドの王であるウィリアム1世により建築されたものになります。
その後様々な塔などが建築され、現在の姿となりました。
この場所はイギリスの歴史を語る上で外せないものとなっています。
エディンバラの旧市街と新市街
1995年(平成7年)に、文化遺産として登録されました。
エディンバラはスコットランドの首都となっています。
それぞれ異なる特徴を持っており、旧市街は歴史的な建造物が建ち並んでいます。
対して新市街は、発展した歴史後の建造物が建ち並ぶ町並みとなっています。
この2つの町並みが美しい景観も醸し出すことも評価されています。
補足とまとめ
- 複合遺産→文化遺産と自然遺産の両方の基準を満たしたもの。
- まとめ→イギリスの世界遺産は、文化遺産が27件、自然遺産が4件、複合遺産が1件の計32件が登録されている。
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