アルメニアの概要
アルメニアは中東の北部に位置している国で、首都はエレバンです。
日本語での正式名称は「アルメニア共和国」となります。
漢字では「亜美尼亜」「亜爾美尼亜」「亜爾墨尼亜」「雨仁屋」などで表記され、漢字1文字で「芽」と表記されます。
主要な産業として、小麦やぶどうなどの農業やダイヤモンドの宝石加工などがあります。
キリスト教が主となっており、世界最初のキリスト教を受け入れた国とされています。
補足とまとめ
- まとめ→中東に位置しており、首都はエレバン。漢字では「芽」で表記される。農業やダイヤモンドの加工が主な産業。キリスト教を世界最初に受け入れた国ともされる。
アルメニアの面積・人口・人口密度
面積:約29,800k㎡
人口:約3,000,000人 人口密度:約100.6人/k㎡
補足とまとめ
- 面積参照→アルメニア基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2020年版より。
アルメニアの由来
アルメニアの名称の由来は、英雄ともされる王の名前からきています。
昔の地域にはハイ族と呼ばれる民族が住んでいたそうです。
そのときの王の名前は「アルメナケ」といいました。
王として率いていた一部の一族を、アルメナケが「アルメニア族」と呼んだことが始まりとされます。
また、現地の人々は自国の名称を「ハヤスタン」や「ハイク」と呼ぶようです。
補足とまとめ
- まとめ→国名の由来は、当時の民族であるハイ族から王であるアルメナケが率いた部隊をアルメニア族と呼んだことが由来とされる。
アルメニアの地域区分
アルメニアの地域区分は11の地方に分けることができます。
上の地図で表記されているエリアで分けられている為、今回ここでは中心となる都市を紹介します。
アラガツォトゥン地方
アルメニア西部に位置し、中心都市は「アシュタラク」になります。
アララト地方
アルメニア南部に位置し、中心都市は「アルタシャト」になります。
アルマヴィル地方
アルメニア西部に位置し、中心都市は「アルマヴィル」になります。
ヴァヨツ・ゾル地方
アルメニア南東部に位置し、中心都市は「イェゲグナゾル」になります。
エレバン
アルメニア中央部に位置し、首都名となっており、この都市だけでの構成の為地方は付きません。
ゲガルクニク地方
アルメニア東部に位置し、中心都市は「ガバル」になります。
コタイク地方
アルメニア中央部に位置し、中心都市は「フラズダン」になります。
シュニク地方
アルメニア南東部に位置し、中心都市は「カパン」になります。
シラク地方
アルメニア北西部に位置し、中心都市はギュムリになります。
タヴシュ地方
アルメニア北東に位置し、中心都市は「イジェヴァン」になります。
ロリ地方
アルメニア北部に位置し、中心都市は「ヴァナゾル」になります。
補足とまとめ
- シュニク地方→上の地図では「シャニク」表記。
- まとめ→アルメニアの地域区分は11の地方に分けられる。首都のエレバンはその都市だけで構成される。
アルメニアの気候
アルメニアの気候は、大きくみると大陸性気候となります。
一般的に夏は暑く冬は寒いとはっきりとしており、日照時間は長いことが特徴です。
3月~5月
徐々に暖かくなる時期ですが、朝と夜は気温が低くなる傾向にあるため注意が必要です。
また、雨の日も増加し、4月や5月は年間の最高降水量を記録することもあります。
6月~8月
気温は更に上がり、1日の最高気温は30度を越える日もあります。
7月以降、降水量は落ち着く地域が多い傾向にあります。
9月~11月
気温や天気は比較的落ち着いており、年間を通しても過ごしやすい時期です。
しかし、やはり朝晩は冷え込むこともあります。
12月~2月
寒さが本格的になり、気温は氷点下となるため、寒さ対策は必要です。
首都であるエレバンなどでは積雪も多くなってきます。
補足とまとめ
- 大陸性気候→気温差が大きく、積雪も多くなりやすいことが特徴。
- 氷点下→気温0度以下。
- まとめ→アルメニアの気候は大きくみると大陸性気候となる。3月~5月は降水量が多く、6月~8月は30度を越える日もよくある。9月~11月は比較的過ごしやすく、12月~2月は寒さが本格化する。
現在のアルメニア大統領
現在のアルメニア大統領には、アルメン・サルキシャンさんが就任しています。
1953年6月23日生まれで、アルメニアのエレバン出身です。
2018年4月9日から大統領を務めており、今回初当選となります。
大学にコンピューターの学科を創設をした経歴をもちます。
その他職歴は様々あり、オランダやイギリスの大使や首相などを務めたことがあります。
補足とまとめ
- まとめ→2018年から、アルメン・サルキシャンさんが就任している。
アルメニアの国章・国旗
アルメニアの国章
1992(平成4年)4月19日に、現在の国章が制定されました。
盾の中央に描かれているものは、ノアの箱船とアルメニアの象徴である、アララト山になります。
赤地には獅子が、青地には鷲が描かれており、これはキリスト教やアルメニアの歴史の中でシンボルとなったものです。
それに従い、盾の外側にいるものも獅子と鷲となり、下には布片、鎖、小麦、羽ペン、剣が置かれています。
それぞれアルメニアの旗、自由と独立、実り、文化、力強さを象徴しているとされます。
アルメニアの国旗
1991年(平成3年)8月24日、現在の国旗が制定されました。
アルメニアの国旗には上から赤色、青色、オレンジ色が使用されています。
それぞれの色が象徴しているとされるものは諸説あるようです。
よくみられるものとしてはまず赤色が過去の歴史で流れた血を少々しているとされます。
青色は自然、オレンジは労働による勇気をそれぞれ象徴しているとする説が一般的なようです。
補足とまとめ
- 読み→「鷲(ワシ)」
- アララト山→現在トルコ領。
- まとめ→1992年に国章が、1991年に国旗が制定されました。国章は左右と盾のそれぞれに獅子と鷲がおり、中央にはノアの箱船とアララト山が描かれる。国旗は上から赤、青、オレンジを使用。
アルメニアのシンボルになっている鳥・花・獣
アルメニアの国鳥「コウノトリ」
時期は不明ですが、アルメニアの国鳥にコウノトリが選ばれています。
アルメニアではコウノトリを見る機会は日本よりも多いようです。
その為、コウノトリの巣を様々なところで目撃することができます。
アルメニアの国花「アネモネ」
時期は不明ですが、アルメニアの国花にアネモネが選ばれています。
ギリシャ語で「風」といった意味合いがあり、数々の神話などに登場もします。
また、資料によってはアルメニアに国花は無いとするものもあります。
アルメニアの国獣「ライオン、ワシ」
時期は不明ですが、アルメニアの国獣にライオンとワシが選ばれています。
これらは国章にも描かれており、アルメニアのシンボルとされています。
また、アルメニアの国獣には空想上の生き物「ドラゴン」も選ばれているとされます。
補足とまとめ
- まとめ→時期は不明だが、国鳥「コウノトリ」国花「アネモネ」国獣「ライオン」「ワシ」「ドラゴン」が選ばれている。
アルメニアの国歌
我が祖国
1991年(平成3年)に、アルメニア国歌「我が祖国」が制定されました。
歌詞は詩人であるミカエル・ナルバンディアンさんが書いた詩となります。
作曲は音楽家であるバルセグ・カナチヤンさんが作成しました。
1918年(大正7年)から1920年(大正9年)に、当時のアルメニアで採用された国歌から歌詞が変更されたものになります。
国歌として採用されて以降、変更をするか否かの議論もあったようです。
補足とまとめ
- 国歌名→上記のタイトルは和訳例であり、その他の読み方で表記されることもある。
- まとめ→1991年に国歌「我が祖国」が制定。
アルメニアの世界遺産
ハフパット修道院とサナイン修道院
1996年(平成8年)に、世界文化遺産として登録されました。
アルメニアのロリ地方に位置している修道院などが対象となっています。
当初はハフパット修道院が対象でしたが、2000年(平成12年)にサナイン修道院も追加登録されました。
歴史的な価値などが評価され、聖堂や教会が構成資産となります。
その他、ハフパットの刻まれた十字架やサナインの大図書館なども含まれています。
エチミアジンの大聖堂と教会群ならびにズヴァルトノツの考古遺跡
2000年(平成12年)に、世界文化遺産として登録されました。
この世界遺産は国教とされたキリスト教に関わる遺産群となっています。
構成されている資産として、大聖堂や教会、考古遺跡が含まれます。
アルメニアは世界でもいち早くキリスト教を国に取り入れたこともあり、教会などの古い建築物があります。
考古遺跡は観光としても人気があり、たくさんの人々がやってきます。
ギガルド修道院とアザト川上流域
2000年(平成12年)に、世界文化遺産として登録されました。
アルメニアの歴史の中でも古い歴史がある修道院となります。
キリストの脇腹を突いたとされる槍の一部が発見されたこともあるようです。
そのことから名称の由来は槍を意味する「ギガルド」からとったようです。
地域内には洞窟が複数あり、十字架が彫られた石板も複数存在しています。
補足とまとめ
- ギガルド修道院→「ゲガルド修道院」と表記されることもある。
- まとめ→アルメニアの世界遺産は、文化遺産が3件登録されている。
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