アンティグア・バーブーダの概要
アンティグア・バーブーダはカリブ海にある島々からなる国で、首都はセントジョンズです。
正式名称は見受けられず、この名称での表記が日本での正式名称となります。
漢字では、「安提瓜」「安提瓜和巴布達」などで表記され、漢字1文字での表記は特に見つかりませんでした。
観光業が主要な産業の一つであり、オンラインカジノ事業も力を入れているようです。
イギリス連邦に加盟している為、女王としてイギリスのエリザベス2世が君臨しています。
補足とまとめ
- 国名の表記→「アンチグア・バーブーダ」の表記もみられる。
- まとめ→カリブ海に位置しており、首都はセントジョンズ。漢字では「安提瓜和巴布達」などで表記される。観光地として人気があり、観光業は主要な産業となっている。
アンティグア・バーブーダの面積・人口・人口密度
面積:約440k㎡
人口:約100,000人 人口密度:約227.2k㎡/人
補足とまとめ
- 面積参照→アンティグア・バーブーダ基礎データ|外務省より。
- 人口参照→世界人口白書2020年版より。
アンティグア・バーブーダの由来
国名の由来はアンティグア・バーブーダに位置する島の名前にちなんでいます。
この国は「アンティグア島」「バーブーダ島」「レドンダ島」から構成されています。
この内の2つの主要な島を合わせたものになります。
「アンティグア島」はスペインの教会名にちなんでつけられたと言われています。
「バーブーダ島」は、同じくカリブ海にある「バルバドス島」と表記されたことから、英語なまりで呼ばれたことによるものとされます。
補足とまとめ
- スペインの教会名→サンタ・マリア・デ・ラ・アンティグア教会。
- まとめ→国名の由来は主要な島である「アンティグア島」と「バーブーダ島」を合わせたものになる。
アンティグア・バーブーダの地域区分
アンティグア・バーブーダの地域区分は上の地図のように分けられます。
今回教区とともに、中心となる場所を紹介します。
セント・ジョージ教区
アンティグア島の北部に位置し、中心は「ピゴッツ」になります。
セント・ジョン教区
アンティグア島の北西部に位置し、中心は「セント・ジョンズ」になります。
セント・ピーター教区
アンティグア島の北東部に位置し、中心は「パーハム」になります。
セント・フィリップ教区
アンティグア島の東部に位置し、中心は「カーライル」になります。
セント・ポール教区
アンティグア島の南部に位置し、中心は「ファルモンス」になります。
セント・メアリー教区
アンティグア島の南西部に位置し、中心は「ボランス」になります。
バーブーダ属領区
バーブーダ島全体を指し、中心は「コドリントン」になります。
レドンダ属領区
レドンダ島全体を指し、無人の島であるため中心の場所はありません。
補足とまとめ
- 教区→教会由来の区画名称であり、日本語では「郡」で訳されることもある。
- まとめ→アンティグア・バーブーダの地域区分はアンティグア島の6つの教区とバーブーダ島とレドンダ島それぞれの属領区からなる。首都であるセント・ジョンズはセント・ジョン教区に位置している。
アンティグア・バーブーダの気候
アンティグア・バーブーダの気候は、熱帯の地域に属しているとされています。
その為、気温差も少なく年間を通して暑い地域となっています。
3月~5月
3月はまだ乾期となるため、気温を含めて快適に過ごすことができます。
5月になると雨季に入るため、降水量は少し増えてきます。
6月~8月
8月頃からハリケーンが発生するようになるため、観光などは難しくなります。
この時期でも他の月に比べて一気に気温が上がるわけでもなく、少し上がる程度となっています。
9月~11月
降水量は少ない地域ですが、この時期が最も多くなりやすい傾向にあります。
また、10月まではハリケーンの影響を受けることもあるとされている為、注意が必要です。
12月~2月
年間を通して暑い地域の為、気温は低くならず比較的過ごしやすい時期となります。
12月から乾期となり雨も減少傾向にあるので、観光の時期となっています。
補足とまとめ
- まとめ→アンティグア・バーブーダは熱帯の地域となる。3月~5月は乾期の時期は快適で、6月~8月はハリケーンに注意。9月~11月もハリケーンの発生や降水量が多くなりやすく、12月~2月は観光に最適な過ごしやすさとなっている。
現在のアンティグア・バーブーダ首相
現在のアンティグア・バーブーダの首相には、ガストン・ブラウンさんが就任しています。
1967年(昭和42年)2月9日生まれで、アンティグア島のポッターズ村出身です。
2014年(平成26年)6月13日から首相を務めており、現在2期連続となります。
イギリスの大学で金融学を学んでおり、前職は銀行員でした。
政治の世界に飛び込んだ際にも金融の面などで活躍をしてきた人物となります。
補足とまとめ
- まとめ→2014年からガストン・ブラウンさんが首相を務めている。
アンティグア・バーブーダの国章・国旗
アンティグア・バーブーダの国章
1967年(昭和42年)2月16日に、国章が制定されました。
中央下には盾があり、始まりを表す太陽が海から昇る様子が描かれており、黒色はアフリカ出身を表し、建物は精糖所となっているようです。
そして上部には、パイナップル、ハイビスカス、サトウキビ、ユッカが描かれ、盾の回りの植物を含め豊富に採れるものを採用しています。
そして左右にいる生物はシカであり、自然を象徴したものとなります。
一番下に書かれている文字は「各々の努力が全体の成功へ」といった意味合いの国の標語が記されています。
アンティグア・バーブーダの国旗
1967年(昭和42年)2月27日に、国旗が制定されました。
国章と同じく、太陽は時代の始まりを表しています。
また、赤色は活力と力強さ、青色は希望、黒色は農場とアフリカ人を象徴するものとされます。
また、色に使用されている金色と青色、白色はそれぞれ太陽と海、砂浜を表し、これはこの国の観光地とされています。
また、V字になっているのは「victory at last」翻訳すると「ついに勝利した」といった意味合いの頭文字からきています。
補足とまとめ
- まとめ→1967年に国章と国旗が制定。国章は盾に太陽、海、精糖所が描かれ、パイナップルなどの豊富な資源とシカが配される。また、一番したの文字は国の標語である。国旗は太陽と海が描かれたものがV字になっており、左右は赤色となる。
アンティグア・バーブーダのシンボルになっている鳥・花・獣・海洋生物
アンティグア・バーブーダの国鳥「グンカンドリ」
時期は不明ですが、アンティグア・バーブーダの国鳥にグンカンドリが選ばれています。
世界的にも広い範囲に生息しており、繁殖期の雄が持つ赤い喉袋が特徴的です。
アンティグア・バーブーダではグンカンドリを保護している区域が存在しているそうです。
アンティグア・バーブーダの国花「パイナップル」
時期は不明ですが、アンティグア・バーブーダの国花にパイナップルが選ばれています。
パイナップルは国章にも描かれるほど、アンティグア・バーブーダでは親しまれています。
また、今回パイナップルが国花としている情報が多かったですが、アグレイヴ・カラットという食用にもなる植物が国花とする情報も見られます。
アンティグア・バーブーダの国獣「ダマジカ」
時期は不明ですが、アンティグア・バーブーダの国獣にダマジカが選ばれています。
元々はヨーロッパからアジアにかけて分布していましたが、様々な地域に人の手によって広がっていったようです。
角に特徴があり、先端にかけて広がっていく角を持っています。
アンティグア・バーブーダの国の海洋生物「タイマイ」
時期は不明ですが、アンティグア・バーブーダの国の海洋生物にタイマイが選ばれています。
特定の地域というよりは、世界的にも広い範囲で生息しています。
様々な国の中でも、海洋生物が指定されている珍しい例となっています。
補足とまとめ
- まとめ→時期は不明だが、国鳥「グンカンドリ」国花「パイナップル」国獣「ダマジカ」国の海洋生物「タイマイ」が選ばれている。
アンティグア・バーブーダの国歌
麗しきアンティグア、我ら汝に敬礼せん
1981年(昭和56年)に、アンティグア・バーブーダの国歌として制定されました。
作詞は詩人のノーベル・ハミルトン・リチャーズさんが担当しました。
作曲はウォルター・チェンバーズさんで、ピアノの調律師をしていたようです。
国歌自体は1967年(昭和42年)に制作されており、時期がずれているのは独立後に正式に制定されたことによります。
また、イギリス連邦に加盟していることから、イギリスの国歌「女王陛下万歳」も国歌として制定されているとされています。
補足とまとめ
- まとめ→1981年に国歌「麗しきアンティグア、我ら汝に敬礼せん」が制定。
アンティグア・バーブーダの世界遺産
アンティグアの海軍造船所と関連考古遺跡群
2016年(平成28年)に、世界文化遺産として登録されました。
その名称の通りアンティグア島に位置しており、造船所跡などを含む様々な遺跡群となります。
この造船所跡はイギリス海軍によるものであり、拠点となった場所でもありました。
アンティグアに建設した理由については、主にヨーロッパからの支配から守る為とされています。
その上で、造船所が建てられた場所はハリケーンの被害もなく、船を修理する拠点として絶好の場所だったからとされます。
補足とまとめ
- まとめ→アンティグア・バーブーダの世界遺産は文化遺産が1件登録されている。
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